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暇つぶしに音楽を聴いていた私の身に起きた恐怖体験

作者: 鉄火市


 これは12月4日の16時27分に私が実際に体験した話です。

 その日の私は、バイトや大学の授業が休みということもあり、引っ越す際に必要となる家具の下見に色々な店を回っていました。

 3件目の店は中古の家具等を売っているお店で、私と同伴者の母は色々と店の中を見て回ることになりました。

 入店からしばらく経ち、母が自分の服を見たいと言った為、帰る時間を16時半にし、私は母の荷物と共にソファー等の家具が売ってあるコーナーで待つことにしました。

 手持ちぶさたになった私は手元にあった携帯にイヤホンをさし込み、音楽を聞きながら小説の続きを書くことにしました。

 その際、店内放送がうるさかった為、私はフードを目深に被り、携帯画面とその周りが少しだけ見える状態にしました。

 25分になり、きりのいいところまで書けた私は、荷物が取られないように強く抱きしめ、更にフードを目深に被って音楽だけを聞く体勢に入っていました。

 その時でした。

()()()

 突然左耳にそう囁かれました。

 はっきりと聞き取れる女性の声で、私はてっきり母が来たのだと思い、「は~い」と返事をしながら目深に被っていたフードを取って立ち上がりました。

 しかし、そこに人影は一つも見当たらなかったのです。

 見はらしのいい場所で人が隠れる場所もあったにはあったのですが、声を聞いてすぐにフードを取ったので隠れるような時間があるはずもない。また、私のイヤホンは左側が故障して聞こえなかった為、スマホからでないのは確か。

 奥の服のコーナーにいた母の元に行き、母に尋ねると、母は買い物で夢中だったとのこと。

 悪寒を感じた私はとりあえずツイッターに先程あった出来事を簡単に書き記し、再びソファーに座ってこの出来事を小説にしようとスマホを開きました。

 すると、開いていた小説投稿サイトの画面には

『はんんわんんんんんふんふんふんんん』

 という書いた記憶のない謎の文章が書かれていました。

 意味不明なその文章を見た瞬間、私はもう訳がわからなくなりました。

 携帯画面は閉じていて、適当に書いていたにしては『ん』が明らかに多いし、予測変換かと思って色々としてみたものの、結局原因は不明。

 母にこの事を話すと「なにかにとりつかれてるんじゃない?」と笑われたのですが、私はまったく笑えませんでした。

 あれはいったい誰の声だったんでしょうね?


 せっかく1000文字以内で書けたので、ラジオ大賞に送ろうと思ったのですが、キーワードが内容に全然あってなくて、仕方がないのでほぼこじつけになります。

 実際、小説のちょうどいいところで書き終えて、母を待っている間、暇だから音楽を聴いていたので嘘ではないと思う。

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