89節 無垢なる子
今日……少なくないって?何時もの半分だって?
いえ、あの、その、「土曜日(茨城県)大洗に遊びに行ったり」とかぁ、「デモンエクスマキナやってたらロボットものの創作意欲が沸いて、ちょうど中古やでインフィニットストラトスを買ったから合体させたら面白そうじゃねって思ってそっちの方書いてた」とか……そんなことは――っ。
ツイッターに海鮮丼の画像とかガルパンの画像が乗ってるって?
はい、遊んでましたすいません!!
因みに休みを使って書いたロボ小説設定は投稿しておきます。腐らせておくのも嫌なので……見た蹴ればどうぞ!!
「塾……ね?結構しっかりとしてるもんなんだね。こう、なんていうのかな公民館みたいな感じ」
「潤沢な予算なんだな……」
俺達は、翡翠が通っていた塾に来ていた。県道から少し奥側に入り所々に田んぼと家がぽつぽつあるそんな場所に件の物件があった。
まずは、軽く周りを見回してみる。道路の広さはまぁ、ギリギリ普通車二台通れるかなと言った程度でガードレールも街灯もない。すぐそばにあった電柱に視線を落とせば設置年数が確認でき、ここが再開発区間の外である事が理解できる。
そして、建物。違和感しかない。
白を基調とした建物で三階まであり、清潔感を感じさせ所々にバリアフリー構造である事からモダンであるのがわかる。只あまりにも周りの風景が違うここだけ切り取って変えましたと、例えるならば……そう、京都の町のど真ん中にいきなり五十階建てのビルが生えているかのような違和感と不快感。
(個人経営なんだよな?スポンサーが居そうだが、系列なのか?)
「行きましょう」
「ぁ、ああ……妹よ。持ってきてるよな?」
「うん。盗聴器と小型カメラね」
そうして、俺達は強化ガラスで出来たドアの前に立てば上部に設置してあるセンサーが起動。自動で開いた。
入口は広く、玄関の横には学校にあるような靴箱とスリッパ置き場。そして側にはトイレに続く道と、奥には受付が見える。
フロントには木製のテーブル。ノートパソコンに電話が設置されており中年女性が一人配置されていた。
彼女はこちらに気が付くと人がよさそうに話す。
「いらっしゃい。あら……あなたは」
「お久しぶりです。一週間ぶりでしょうか」
「そうね……ごめんなさい、妹の事に関して力らになれなくて。本日は当日の詳しい状況を知りたいんですけど大丈夫でしょうか?」
「いいけど、彼らは?」
「あ、俺達の事は気にしないでください。まぁ、最近物騒なので連れとしてきた友人です。なのでお話の邪魔は致しません。あとは、お話中の所申し訳ありませんが見学ってかのでしょうか……うちの妹はそのあほなので」
「!?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
チラリと様子を伺い怪しまれていないのを確認してから妹と一緒に奥にある廊下に進む。ゆずきや礼は楔と一緒だ。
ゆずきは同じ中学生と言う事で翡翠の友人であると言う設定でメモとボイスレコーダーを装備。礼は細かい作業は苦手と高身長と容姿で目立つため。
ややすねた妹をなだめながら辺りを観察する。壁に掛けられているのは絵だろうか?緑生い茂る草原だ。
他にも寛容植物にソファー、棚などが綺麗に配置されている。
バックから小型カメラを取り出し設置していく。
「いい、兄。最近技術が進んで小型化省エネかしても電源コードを繋いでないから長くて三日しか持たないからね」
「延長コードも持ってきてるんだろ」
「まぁ、けど隙間からライトとかを当てたりすると基盤が見えるし……分解なんてされたら眼も当てられないよ。使用期限は一週間、咲さんがせめてこっちを使えっていって渡されたもの」
延長コードも取り付けていく。俺達が持ってきたものよりより高性能なものだ。
次は二階か、かすかに話し声が聞こえる。この時間は……どうやら小学生が授業を行っているようだ。
時間的にも後二十分は継続するらしい。
チラリと目くばせをして、設置する作業に戻る。あらかた置いたら今度は授業をしているであろうドアを引いた。
静かに、失礼のないようにそっと開けられたドア。子供たちがかすかな物音が届いたのか、気配を感じ取ったのか、或いは冷房が少し逃げたのを肌で感じたからかもしれない。
ぎょっと、ほぼ一斉に四十の瞳がこちらを向く。
「あら……」
「あ、見学出来たんですけど……お邪魔でしたでしょうか?」
「いえいえ、大丈夫ですよ?」
「わっぁ、おっぱいが大きいきれいで根暗なお姉ちゃんだっ」
「ふぁ!?」
「えぇ?」
「こら、大樹くん。ごめんなさいその思春期なので」
ドアを開けた後、先生だろうか。三十前半の女性のかたがこちらに振り向いてくる。
彼女と会話をしてい最中、我が妹が俺の影からひょっこりと現れると前にいた男子生徒が指を指して叫んだ。
目を丸くする女子生徒と先生と妹。思春期、確かに背の大きさから大体小学校四年生ぐらいだろうか?
このぐらいの年齢ならば、下ネタとかそういうのに嵌まりだしたり下品な事を平然と言う頃だろう。
「あー、うーん。ちょっとそちらの教育の邪魔になりそうなので退散しますね」
「まってー、おっぱいもませ」
「大樹くん、そういう下品な言葉を公共の場所では使用してはいけませんと何度も――」
ガチャンと扉を閉める。
「男の子はああいった年から獣になっていくんだね……けど、穢れた私がきれいか」
まぁ、言いたいこともわかる目が隠れるほど前髪を伸ばして服も適当な半袖パーカーを着ているが、素材は凄くいいのだ。
最もおしゃれをしろとは言い出せない。
どちらかと言えば男性に好かれたくない、恐怖心を抱いているのを知っているから。
昔は視界に入っただけでもおびえていたのに、今じゃあ触られるぐらいまでは大丈夫になった。
「そんな自分を卑屈するなって。口が悪くて家事ができなくて運動もできないけど、うちの妹はかわいいんだぞ」
「それ、褒められてんのか?前半悪口じゃない?でも、こんな妹を受け止めてくれる兄好き。ぎゅっ」
「あいあい。とにかく仕事するぞ」
「あーい」
Q・小学生変態じゃね?初対面の人にあのセリフって
A・色々な思惑があって入れました。せめて言えることは、本第三章は全体的に暗いお話と中盤までの下地作りになっています。本小説は何度も言いましたが二部構成……まだこれは起承転結での起ですので。
Q・独特の漢字の読み方とか銃の専門用語がわからん!描写がわかりずらい
A・一度投稿した後に、ルビ振りと誤字修正、描写文を追加いたします。ただ、作者が忙しいためこの作業進捗は遅くなります。これ、誤字ってないとかはコメントや誤字修正を受け付けておりますのでそちらに報告を。また、感想でご指摘してくれた方に感謝を!!
ブックマークは新着小説で投稿されたのがわかりますし、ポイントは作者のやる気にもなります。
また、ご意見ご感想も受け付けていますよ!
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