141節
Q・文量少なくない?
A・仕事ってクソだな!
「実戦は?」
後ろに付いてくる全裸の女性たちに振り向き問いただす。
「無いわよ……逮捕術程度と法律、って見るな」
「安心しろよ、誰がこんな何時崩れるかわからない場所で犯すってんだ。それに、普通に汚い」
「ちょちょちょっと」
「まぁ、この緊急事態ですから服の8つぐらいパクってもいいんじゃないでしょうかねぇ」
「うん、それが良いと思うよ。素肌では何かと不便だし、布一枚あるだけでケガの深度は大幅に変わるさ。もっとも、男たちからの分泌液を落とす暇はないからぐちゃぐちゃな状態で着る事なると思うけど。あはは」
そう言う事を平然とやるからお前の国嫌われてるんやぞ。
もっとも、一般人……それも小学生混じりに衣服もなく何時安全になるかわからない中強行軍をするわけには行かない。
最悪、錯乱して自体が悪い方向に動く可能性がある。本当にダメな場合は、撃ち殺すことも考えるがそれをすれば指揮崩壊待ったなしだ。こんなの、傭兵の仕事ではない。
パクっていた手榴弾のピンとレバーを紐につなげて簡易的なブービートラップも階段に作成した。多少の時間稼ぎになるだろう。
「今のうちに服を羽織れ、とにかく最低限負傷を防げるようにな。出来ればポーチもだ」
「僕たちが見張ってるよ。けど、40秒以内にね。呑気にブラとか付けてる場合じゃないよ」
ガサゴソと動く、少女たち。
今の内に、再装填だ。緊急事態では装弾数は常にMAXにしておきたい……慣れない銃であれば特にだ。
他にも、軽く彼女達に持たせる銃を点検しておく。ゲームをやったことがあるようなので最低限の運用方法は知ってるはずだ。
「着替え……と言うより羽織終わったみたいだな」
「……」
夏なので、店頭に並んでいる衣装は全て通気性が良く生地が薄いものばかりだ。
それで肌が多少濡れた状態で衣類を纏えば色々と透けて見えるわけだし、サイズが合っていない者も多い。
フェチを持ってる者には歓喜の瞬間だろう。もっとも、こんな危険地帯で盛るほど海斗は正気を失っていないのだが。
「ほい、銃だ。使い方はわかるか?ゲームみたいにうちゃぁ良い。ただし、味方には当てるなよ……それと、さすがに高校生以下には持たせないからな。未成熟なやつが未熟な撃ちかたすると肩壊れるし」
「貴方たちだって見てくれ子供のくせに」
「そう言うのは人を殺してから言ってくれ」
銃と共に店で見つけた肩掛けポーチに予備弾倉を命一杯詰め込んで手渡す。