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始まり
世界とは何なのだろう。誰しもが考えたことがあるはずである。
しかし、考えるだけ無駄なことだと結論も出ているはずだ。
だとしたら、この一握りの幸せを覆う人々の醜さは一生消えることなんてない。
変わらないのではない、変えられないのだ。
何故なら、人々は皆、変わる気なんてないのだから。
誰が被害者で、誰が加害者なのか。
そんなの分かりきっている。
敢えて考えさせるとするのならば、この世に被害者は全てのものだ。
この世に加害者は全てのものだ。
こんなものは答えではない、これこそが君たちの他者に求める“当たり前”、そうだろう?
この200文字を越えなければ始まらない世界の中のスタート地点に立てたところで、僕の物語の一つ、お聞かせしようと思う。