アホの子、かく語りき
開いてくれて、ありがとうございます。
昔の体験を3日間のていにまとめて書きました。
ですが、引き返すなら今ですよ?!お目汚ししますし、私も、読者様も誰も幸せにならないですよ。
トイレネタなので、食事中、おやつ中の方は引き返しを、おすすめします。
えっ?それでもいい?
な、なら、ど、どうぞ。
「神は死んだ!」
狭い小部屋で私は打ちひしがれ叫んだ。
神が死んだって言うか、紙が終わったと言うか。
そう、トイレの紙、ペーパーが無い。
最後に使いきった者は紙を補充すべしと言う我が家の掟を破った犯人がいる。
だが、安心してください。ここは実家なので、私が下半身丸出しでトイレの紙を取りにトイレから出ようが法的な問題はない。
そう、乙女の心が少しほんの、すこーし、削れて減った所がオッサン成分に置き換わるだけの事。
コレが悪夢の始まりだった。
2日目 トイレにて
昨日トイレットペーパーをしこたま補充したため安心して用を済まして、紙を引き出した。
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我が目を疑った。
「神は死んだ‼️って今日も死んどんのかーーい!しかも、オモロイ死に方しやがってぇ」
怒鳴った、思わず無言、二度見からの、ニーチェ先生出た。
あれほど補充した紙は無く、ペーパーホルダーにかろうじて一回分の紙がある、あるには有るが、全て三つ編みでご丁寧に芯にきれいに巻き付けてある。
どう拭けと?
その昔、吉本新喜劇に出ていた間寛平師匠の様に、紙の端と端を掴み前後に擦るのが、多分この形状のトイレットペーパーの正式な拭き方だろうけれども、一応、かろうじて一応、ワシ女やねんな。
焦り過ぎて一人称がオッサンになってしまったけれど、まだうら若い乙女の、自覚がある。ギリギリある。
頭を抱えた。
ひどい目にあった。
しばし悩んで、三つ編みをほどいて重ねるという名案を思いつき事なきをえたけれども。やはり女子力は削れた。このままだと年取っておばさん通りすぎて、おじさんになる。確実になる。スーパーでよく見るもん、性別分かんない中年から初老の人けっこう居るもん。
てか、落ち着いて考えて、家族に三つ編みした奴がいる!ほどくのけっこう時間かかったよ?!編むのもっと大変やったんでは?我が家に酔狂者がいる。酔狂ってかなに、テロリスト、トイレテロリストなの?私が認めるのはエロテロリストだけですよ!?何故ピンポイントで私ばかりテロられるのか。
私の安全な未来のババアライフの為に、女子力を削られないトイレ生活が送りたい。
3日目
「なん・・・だと」
いつから、敵は紙だけだと錯覚していた。
運命、いや、神さえも・・・
断水
朝起きて、トイレ行ったら扉に貼ってた。
悪戯の可能性にかけて蛇口をひねった、出ず!水出ず!
あー井戸枯れてる!
ここで我が家の立地を説明しよう、まず、隣の家まで二キロ有ります。
最寄りのコンビニまで十キロ少し有ります。上水道有りません。下水道有りません。浄化槽で何とかします。
野生動物たくさんです。
まず、人来ません、来ても車なので、すぐに察知して隠れられます。
家の周り山です。
さて、問題です。
起きた貴方は便意を催してます。断水で流せません。
回りは山大自然、ほぼ人は来ません。
そう!
正解は!野糞して埋めるですね。
急げー脱糞するより野糞がましだ。
半泣きでトイレの紙をひっ掴み家の裏へ、草履をはくのももどかしく、パジャマのままでgoー
外は霧の様な雨、少しなら傘をささなくても大丈夫だけれど、長くいれば気がつけば濡れている様な、霧雨が靄となって降っている。
肩を落とし家の前の納屋にスコップを探しに行く私。
腹部のスッキリ感と裏腹に、半泣き放心の乙女ってか原人。もうオッサンおばさんちゃうんやけ、原人やんけ。文名人の尊厳って何やろな・・・
哲学しようかな・・・訳の分からない事を考えつつ、鍬や鋤を(くわ、すき)掻き分けて剣スコを探していると、いきなり。
「ごめんください」
見知らぬ男性の、声が後ろからする。
人間驚き過ぎたら、ちょっと浮くよね。
びっくりして、跳びつつ振り返ったら、傘座した知らん年齢不詳の男が、満面の笑みで納屋の入り口に立ってる。
怖いわー逆光だし、霧雨だし、うんこを裏庭に放置だし。パジャマだし。ノーブラだし・・・んっ?
私、ノーブラやんけ!
右手に鋤、左手をさりげなく乳首隠す。雨で寒いから乳首立っとるやんけーーヤバいヤバいやばばば
早く帰れーこの思い伝われ!と思いながら
「何の後用事ですか?」
と、聞けば男は満面の笑みのまま
「ワタクシ神の教えを皆様に広めておりまして」
キター、これ、はいこれ、宗教キター、コイツら歩いて来おるから、気がつかんねんな。なんやっけ、えーと物見の搭だか何だか言う冊子置いて帰る人ら、今日は1人何や。
「いらん、帰れ。今忙しいねん」
「わかりました。帰ります」
おー素直!と思いきや
「貴方の健康と幸福を祈ってから帰りますね」
いらーーーん
帰って、お願いやから、直ぐに帰って、それで私は幸せになるから、直ぐに帰って。乳首、乳首を自然な感じで隠すのすんごい何か腕つる。プルプルする。
「いやいやいや帰れよー頼むから帰れ、お帰り下さいお願いします」
「直ぐにすぐ済むから、祈るだけだから祈らせて下さい。」
「ここな祈るん禁止やねん、帰れな?」
そう、祈る禁止に今決めた。私が決めた
「そうですか、では!聖書を読みますね」
なんでやねーん!コイツ、テコでも帰らんつもりか。てか、この宣教師もどきびっしょびしょやん、あー、霧雨に傘はな効果薄いよな。
それに、しても、会話がヤバいし、びっしょびしょやし、もう、祈るか聖書読んだら帰るか、聖書読む方が短いかな。
って、悩んでる間におもむろに懐から聖書出てきた。聖書ちっさ!ペッらぺらやん、ジャポニカ学習帳のちっさいやつぐらいの厚みやん、聖書ってさ、皮で黒い分厚い固いイメージ有るけど、ペッらペラなんやなー
「寒いから、読むの一文だけな」
無視か!
「神は、ほにゃららら、うんぬんかんぬん~~~」
満面の笑みで宣教師もどきは帰って行った、徒歩で、びっしょびしょ傘さしで
長かった。はぁー帰った、ため息ふっかいの出たぁ。
聖書の文は短いねんけどな、貯めんのよ、凄い息ためるし、いちいちこっち見てくるし、顔がウザイねんな。その度に乳首隠すのよ私、向さんも気がついてたんか?ちゃうからね、そー言うのとちゃうからねほんま。
乳首隠すの大変やし、こう、自然さを装って隠すの難しいしな。
ここ数日なんやの、呪われてる、事トイレに関して、神も仏もおらん、厠の神様すら外出中やろ。ほんま、無いわ。
あ、うんこ埋めよ。
年齢不詳のハイウエスト、シャツイン、ワイシャツにベストの宗教さんを見送りうんこ埋めつつ思った。ニーチェが言うとおりやっぱり、神は死んでんのとちゃう?
貴方、読んでしまいましたね。
乙女の恥を読んでしまいましたね。
忘れて下さお願いします。何故書いて出したのか分かんない、自分でも、分かんないんですよ。これはある意味ホラーです。怖いわー
あ、これ、ほぼ時系列意外実話です。
友達には話した事あるので、読まれたら特定されそうですけどね。まあ、ほぼほぼ無い無い(笑)