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名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
3章 錬金国家アルケミー
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3章 錬金国家アルケミー40 -18日目・Cランク昇格試験中のセンティーレ-

叔父様が亡くなった時から、私には見えてはいけないものが見えるようになった。

見えるようになったものの例としては、『能力(スキル)』や能力値といった『ステータス』と呼ばれるもの、地図や魔法の軌道など様々なものに及ぶ。この『アビリティ』なるものは嘘をも見抜ける。


この事は他の人には話していない。話せば自分の身を危険に晒す事になるだろうから。この『アビリティ』と呼ばれる能力はそれだけ強力なのだ。


そういえばお面をつけていたルーシェちゃんの情報は読み取れなかった。あのお面にはそういった類の力を阻害する効果があるのだろう。


何故彼女を見ようとしたのか。それは顔に火傷を負っているという事が嘘だという事が分かったからだ。


クジャクさんとハナトリさんは、嘘を付いているという判定が出なかったが、異世界から来たという2人は嘘を付いているという判定が出た。


前者の2人は相当な役者だと思う。私に対して嘘をつけるのだから。それでも彼らの事は信頼している。お面を付けたあの子の事を守ろうとして嘘を付いているのだろうから。


そんな事を考えていると部屋の前に人が来た。能力(アビリティ)で人がいる事は分かっている。人数は4人。


ルーシェちゃんが結界を張ってくれているから、許可したもの以外は入ってこれない。

ただし結界は光魔法なので、光魔法に耐性があれば強行突破されてしまう可能性がある。基本的に突破される前に動けなくする方法を取ると彼は言っていた。仮に突破された場合は、試験を中止してでも彼らは来てくれると言っていた。



「そこにいるのは分かってます。入ってきたらどうです?」



返事はなかった。一瞬だけ何者かが現れたかと思うと、その場から全員消えた。


一瞬現れた人間の名前だけは分かった。

その人物の名はモーブという人物だった。

一瞬だけ見えた彼は、あの方々の知り合いなのかしら。試験から帰ってきたら、聞く事にしましょう。

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