3章 錬金国家アルケミー31 -16日目・失敗-
薬草園のメディー、解体場のディスマント、バニラ・ロボクルスの3人が来た。
「トワノめ、1人で行きおって」
「あの人はそういう人よ」
「それでお前さんが、ここで俺たちを足止めするわけだな」
「状況が飲み込めているのなら、大人しくギルドマスターの帰りを待ちませんか?」
そう言いながら3人に対し、耐性貫通(魔)と催眠波(闇)を使ったが効果がない。
そこで俺は3人の能力を見た。
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メディー
毒操作【毒を操れる】level: Max
ディスマント
解体【様々なものを解体できる】level: Max
バニラ
能力:解析不可能
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メディーさんは、魔法攻撃をある種の毒として分解し、ディスマントは、魔法による攻撃そのものを解体、バニラに至ってはどうやって回避してるのか分からない。
「バニラ、なんでゴーレムを出さないのよ?」
「作成してるんだが、全部潰されてるようだ」
見えない手で出てくる瞬間に叩き潰している。ゴーレムを作成させる気は無い。
「ワイバーンの群れをほぼ1人で沈めた男だ。油断してるとやられるぞ」
長引かせればこちらが不利になると思い、一撃で決める事にした。
「3人ともすまない」
見えない手と手加減を使い、3人の首を後ろから掴み意識を奪った。魔法が効かないんだったら、能力で対処するしかない。
3人を戦闘不能にした直後、右肩に傷を負った。仲間の方を見たら、ワカとシュンペイは気を失っていた。クジャク姉は奇襲に対して防ぎきったようだが、敵対者がどこにいるか分からない様子だった。
すぐに状態確認を自分達の周囲だけに切り替えたが何も見えず、何が起きたか分からない。
このタイミングで攻撃をしてくる人間がいるとしたら、間違いなくギルドの職員だろう。
ギルドマスターは4人と言っていた。残りの1人であるのは間違いない。だが、何も見えないのだ。
見えない?そういえば能力値と能力が全く見えない男がいたな。
「姿を表してもらえないですか?モーブさん」
モーブは姿を現した。いつもの冷静さは無く、かなり感情的に怒っていた。
「どういう事か説明しろ!」
「それはモーブさんも、わかってるんじゃないですか?」
「だからって、あの人を1人で行かせるは無茶だろ!」
このタイミングで3人と同じように戦闘不能にしようとしたが、彼は見えない手に攻撃をした。どうやら見えないはずの手が、彼は見えているようだ。
「それが君の能力なのか?だったら先に進ませてもらう」
そう言うとモーブは消えた。
彼の能力はおそらく、同化する能力。
世界と同化されていては、状態確認で追うことはできない。彼を表示しようとすると、ありとあらゆる場所に彼がいるか、表示されないという結果になってしまう。完全に逃げられてしまった。




