3章 錬金国家アルケミー22 -15日目・殲滅-
–数分後–
ゴブリンの群れが人を襲っていた地点にたどり着いた。俺達は車から降り、辺りを見渡した。
壊された馬車と馬車を引っ張っていた馬の亡骸、城の騎士らしき装備をした5人の亡骸、ゴブリン5匹の亡骸があった。
「生存者はいなさそうね…」
人間は6人いたはずだ。俺は周辺を状態確認を使い見渡した。
「少し離れた所にゴブリンの群れは移動したようだ。そこにまだ生存者が1人いる。少し急ぐぞ」
ゴブリンの群れがいる少し離れた地点にたどり着いた。ゴブリンは一匹一匹は弱いが、群れとなると流石に多勢に無勢である。俺はまともに戦う気はない。
「シュンペイ、とりあえず空を飛んであいつらの注意を引いてくれ。お前の能力ならそれぐらい出来るだろ?」
「俺の能力について説明したっけ?」
「してないけど把握してるよ。さっき能力の説明したろ?」
「そういえば、そうだったな」
彼は能力を使うと、青色の服に赤いマントを着けた姿になった。
ほう、能力で服装まで変わるのか。
「そんじゃいってくる。後はうまくやってくれよ」
彼はそう言うと、ゴブリンの群れの上空を飛んだ。
ゴブリン達は彼を見ていた。
「今のうちにクジャク姉は、ゴブリン群れの中心にいる人を救出して」
「承知した」
彼女はその場から直ぐに移動し、人を抱えて直ぐに戻ってきた。
着ている服はボロボロで、酷い状態になっている女性がいた。気を失っているようだ。
「酷い…」とルーシェは呟いた。
状態確認で診たら、状態:気絶+精神崩壊 とあった。ゴブリンの群れにされた事がされた事だから、当然といえば当然な状態だな…
「ルーシェ、ゴブリンの亡骸が残るように魔法で攻撃してくれ」
ルーシェは、ゴブリンの群れを跡形もなく消しそうな雰囲気だった。だから、亡骸が残るように言った。
「わかってるわ…」
そう言うと彼女は、巨大な水の球体を作り出し、その中にゴブリンの群れを全て閉じ込めた。結構えげつない事するな…。
数十秒後、状態確認でゴブリンの群れが全滅している事を確認した。群れを統率していたゴブリンキングも絶命していた。
「ルーシェ、もう魔法を解除していいぞ」




