3章 錬金国家アルケミー20 -15日目・爵位-
俺たちはこの国の姫の前にいる。
捕獲したネコ達は、入り口で引き渡してどこかへ連れていかれた。
「面をあげい」
俺たちは、顔を上げて姫の方を見た。
この国の王族はドワーフだというのを、おっさんから道中聞いた。
姫もドワーフで体格や顔つきが幼く見えた。
「冒険者ギルドマスター・トワノ、そちに頼んでおったネコ探しが終わったと聞いておるのだが誠か?」
「この者の協力により、10匹全て捕獲いたしました」
そもそもおっさん個人に依頼を出してたのかよ。依頼にするのは流石に、職権乱用だよなこれ?
それにおっさんは協力と言ったが俺が全部捕まえたんだよな…
「では確認して参る」
そう言うと姫は確認しに行った。
この部屋にいる兵士に聞こえないよう、おっさんに小声で話した。
「俺が全部捕獲してここまで運んだ事をバラされたくなかったら、パーティー用の依頼をあと二つ、明日用意してくれ」
「無茶言うな。今回の依頼もギルドのルールに触れるか触れないかのギリギリでやったんだぞ」
そんなやりとりしてると、姫は戻ってきた。
「確認して参った。確かに我の探していた猫達じゃった。冒険者ギルドマスター、トワノそちに褒美をやろう。そうじゃな…、わ、我とけっ、結婚というのはどうじゃ?」
部下の誰かが、この発言に対して何か言うだろうと思ったが、誰も何も言わなかった。
そんな沈黙の中トワノが口を開いた。
「…姫様、今回の依頼の報酬の事なのですが、姫様から頂く報酬をこの者に全て譲るという契約をしております」
「そ、そうか…。ならば今の話は無しじゃ。冒険者ギルドマスター・トワノがそこまでする男じゃ、名を名乗れ」
「セッテ・ネコヤギと申します」
「ではセッテ、そちに名誉男爵の爵位を与えよう。爵位といっても名ばかりなものだ。まぁある程度の権限はあるから、名ばかりとい訳でもないなか?まぁどちらでもよい。ともかく、そちは今日から名誉男爵じゃ」
名誉男爵である事が証明できる、書状と指輪を頂いた。
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この後すぐに城を出て、冒険者ギルドへと戻った。
戻ると言った時間より30分遅くついた。
「言った時間より、遅かったじゃないの?」
ルーシェは怒っていた。
「言った時間より遅くなってすまない。途中猫が暴れ逃げ出しちゃって、思ったよりも時間がかかった」
「言い訳はいいのよ。それで依頼は達成できたわけ?」
「一応パーティーで受けた依頼だから報酬を分配するね。報酬は銀貨1枚だったから…」
俺は道具空間から銅貨を80枚出した。
「いや俺たち何もしてないんだが…」
「そうだぜ。俺とワカは女の子2人と楽しくお喋りしてただけだ?いいのか?」
そんな2人に対して、ルーシェは銅貨20枚を受け取りながらこう言った。
「諦めなさい。受け取らないとこいつは受け取るまで引き下がらないわ」
「確かにそうだな」
と言い、クジャク姉も銅貨20枚も受けとった。その後ワカとシュンペイも銅貨20枚を受けとった。
「各自昼食を食べて1時間後に西門に集合で」
次はゴブリン討伐へと向かう。




