3章 錬金国家アルケミー14 -14日目・解呪条件-
次の日の早朝に冒険者ギルドへ行き、前に出した依頼の取り下げと、新たに人探しの依頼を出そうとした。
今日もおっさんが、受付にいた。
「取り下げる事は出来ない。それと新たな依頼は受け付けない」
「何でだ?」
おっさんは冒険者たちのいる方を指差した。
そこには、ルーシェとクジャク姉がいた。
「クジャク姉探したんだぞ!」
「…待っていたぞ」とクジャク姉が言った。
あの後ルーシェを追いかけて、別の宿屋で2人で話をしたらしい。それはない。街を隈なく状態確認を使い探したが、どこにもいなかった。範囲外にいたのだろう。
俺は彼女達がいた場所を追求しない事にした。『追求したらぶっ殺すぞ!』っておっさんが目で合図を送ってきてたからな。
俺達は椅子に座り、話し合う事にした。
「…昔のあんたの事、クジャクとあんたの関係、あんたのお父さんや6人の兄がいた事、色々と聞いたわ」
「クジャク姉、何で話したんだ?」
「お前という人間を誤解して欲しくなかったからだ。それに俺としてはルーシェと仲直りしてほしい」
余計な事をと思ったが、こう言われてしまうと言い返せない。彼女は俺の為に俺の過去を話したのだから。
「それで話を聞いて色々考えてみたんだけど、あんたのお父さんって、呪いの道具を使ってまで、人を追跡と抹殺させるような外道には思えないのよね」
「6人の兄を処刑したくらいだ。俺の父ならそれぐらい外道な事はいとも容易く行う思うけど?」
「まぁ、あんたがそう思うのは勝手だわ。そもそも本当に私達を抹殺する事が目的なのかしら?クジャクを除いて部隊は全滅してるけど、その人達がどんな人だったかを聞いたら、皆んなあんたに好意的な人達だったそうじゃない。そんな人達に追跡と抹殺の指令を出すかしら?それこそ他に目的がなかったらただのど外道よ」
昨日の腹いせに、適当な事言ってるのか?って俺は思った。
「他に何か目的があるとすれば、何があるってんだ?」
「そうね…、例えば、国が滅びる事を見越して書いたあんた宛の手紙を渡させるとか…」
「あっ!」
「どうした?クジャク姉」
「そうだ、忘れてた。お前に会ったらすぐに渡さないといけない書状が2つあったんだ」
クジャク姉は袋から2つの書状を取り出した。
ルーシェは大きなため息をついて言った。
「さっさと書かれてる内容を確認するのよ。もしかしたら、あなたの父親が何故そうしたのかが、書かれてるかもしれないわ」
クジャク姉は俺に2つの書状を渡してきた。
2つの書状に対して状態確認を使い、とりあえず開けずに読むことにした。




