1章 ジャポネーグ国5 -見知らぬ名前-
「そういえばクジャク姉」
「何だ?」
「クジャク姉がどういう状態なのか分かれば、対処できるかもしれないって思ったら、こんなのが見えたんだけど」
さっき見えたものを木の枝を拾い、地面に書いていった。
「能力があるみたいだが、何て書いてあるんだ?」
「僕にも分からない」
「というか、他のに比べて能力値に比べて魔力値が低すぎじゃね?」
「僕にそう言われても……。見えたものを書いてるだけだから。クジャク姉の魔力が低すぎるのかどうなのかは、他の人も見てみないと何とも言えないかな」
「そんじゃ、お前自身で見ろよ」
「え?」
「え?じゃねーよ」
「ああ、そういう事か」
城に帰ってから他の人を見ようとしてたけど、考えてみればクジャク姉から見たら僕も他の人なんだよな。
僕の状態はどんな感じなんだろう?
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花鳥 凉
Level10 状態:普通
体力:100/100
魔力:0/0
攻撃力:60
防御力:60
素早さ:90
精神力:200
能力
・analisi impossibile【analisi impossibile】Level:Max
・状態確認【能力・状態を確認できる】Level:1
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と見えた。
『花鳥 涼?こんな名前知らないぞ?』
と思った時激しい頭痛が僕を襲った。あまりの痛さに叫んだ。
「うわぁぁぁーー」
「どうした!?」
僕は頭を抑えて倒れた。