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名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
2章 西の大陸
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2章 西の大陸25 -正当防衛?-

「ルーシェ戻ったぞ」



と言い扉を開けたら、黒焦げになった何かが転がっていた。



「すみません。部屋を間違えました」



と言いながら扉を閉めた。そしたらすぐにルーシェが扉を開けて、俺に向かって叫んだ。



「待って!間違えてないから」

「…ルーシェ、自首してこい。今ならまだ間に合う」

「失礼ね、正当防衛よ!」

「などと供述しており、容疑者は犯行を認めておりません」

「ふざけないで!」

「悪かった。それで何があったんだ?」



正当防衛で間違いないだろう。彼女から攻撃を仕掛けるとは思えないしな。



「あんたが宿を出て10分後、こいつが入ってきたわ。私は自分の周りに結界を張ったの」

「結界って、闇の龍(ダークドラゴン)の時に使ってた使ったあれ?」

「そうよ。それでこいつが私に襲いかかってきて結界に弾かれてこうなったのよ。ね?正当防衛でしょ?」



黒焦げになった奴の冒険者ギルドカードに対して、状態確認(ステータス)を使った。

どうやらこいつはDランクみたいだな。

今度は黒焦げになった奴を状態確認(ステータス)で見た。どうやら気を失っているだけのようだ。あと光属性への耐性levelが−5だった。(マイナス)って事あるんだな…。

こいつはかなり運が悪かった。光属性の魔法で焼かれるとは…



「とりあえず、ギルドにこいつを突き出さないとな」



冒険者ギルドに報告に行った。

ギルドマスター(おっさん)が受付をやっていた。



「何かようか?」

「ルーシェが1人の時に襲われた。そんで襲った奴なんだけど…」



と言い、黒焦げになった奴を見せた。



「…そいつは、生きてるのか?」

「一応は。俺たちはこいつを回復する気はない」

「それで構わない。それにしてもこいつはちと…」



誰がどう見てもやり過ぎだよな。



「先に言っとくが、やったのは俺じゃ無いからな。彼女の結界だから」

「結界でこんなになるのか?」

「ルーシェは光属性の魔法が得意な魔道士で、こいつは光属性の耐性levelが−だ。それでこの結果になった。まぁ信じられないんだったら、こいつを全回復させてルーシェの証言通りに結界に当たらせればわかる」



ギルドマスター(おっさん)は、黒焦げになった奴の道具袋から回復薬(ポーション)を複数取り出し、黒焦げになった奴にかけた。

喋れるぐらいまでには回復したらしく、



「罪を認めます。だから、あの苦痛を再び味合わせないで下さい。お願いします」



と言ってきた。



「後の事は俺の方で処理しとく。今日はもう宿へ行きな。嬢ちゃん1人なんだろ?」

「あぁ、すぐに宿に戻るよ。心配だしな…」

「そうしろ。何か嫌な予感がする」


宿へ戻り部屋の扉を開けて見たら、心配していた事が起きた。

黒焦げになった何かが、複数体転がっていた。


長い1日になりそうだ。

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