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8章 錬金国家の貴族67 -フランク将軍(敵将)-
「賊は1人なのに何故勝てない?」
「フランク将軍。それが何故か奴に近づけなくて」
「それなら魔法で…」
「このように魔法攻撃そのものが効きません」
「…一体何者なんだ?」
「それが…」
フランク将軍は、部下から話を聞いた。
「錬金国家男爵で、目的は自国の軍事部隊の到着までの足止めと交渉だと?」
「はい。本人が言うにはそうとの事です」
「それで陛下は何処に?」
「賊の仲間が錬金国家に連れて行ったそうです」
「陛下がこの場におらず元帥は今朝、軍を率いてアズモディア国へと向かった」
「そうなると交渉人は、大将のフランク将軍です」




