2章 西の大陸10 -魔法について知る-
「そうだなこの際だから覚えようかな…。さっきはルーシェが居なかったら死んでたしな」
「よく考えたら人の事言えないじゃない」
「悪かった。それとありがとう、ルーシェ」
俺は、特大ブーメラン発言をしてた事に気がつかされてた。
「わ、わかればいいのよ。あと魔法はこの場で覚える事はできないわ」
「肉が焼けたしとりあえず飯にするか。魔法について食後に聞きくとしよう」
「分かったわ」
俺は食事中、常に状態確認を使って周りに近づく者がいないか警戒していたが、何も近づいてこなかった。
食事が終わったところで、俺は魔法について詳しく聞くことにした。
「魔法の属性って何種類あるんだ?」
「火属性・水属性・雷属性・風属性・土属性・闇属性・光属性・無属性の8種類あるわ」
「なるほど。空間魔法ってあるのか?」
「空間魔法は聞いた事はあるけど、使い手を見た事がないわね。たぶん無属性魔法に該当するんじゃないかしら」
「ちなみにルーシェはどんな魔法が使えるんだ?」
「闇属性と無属性以外の魔法なら大体使えるわ。下級から上級までね」
「上級魔法?」
「魔法には、下級魔法・中級魔法・上級魔法があるわ。それぞれ発動に必要な最低魔力が15・25・50で、最低魔力よりも多くの魔力を消費して魔法を発動すると威力や効果が上がったり、対象範囲が広くなったりするわ」
ふと疑問に思った。下級魔法を魔力50で発動した場合、上級魔法を最低魔力で発動したのと同じ効力が出るのか?
そこも聞いてみた。
「同じになるわけないじゃない。下級魔法はあくまでも下級魔法よ」
「下級魔法だけ覚えるってのもダメなんだな」
「ダメって事はないわ。それよりも魔法を覚える気?あの弓から放たれた矢と同じに事になるんじゃないの?」
「それについては対策を考えた」




