2章 西の大陸9 -14個の能力-
説明するのは良いが、今の俺も能力を作りすぎて正直どんな能力があるのかを把握しきれてない。
状態確認で能力の名前だけを表示した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・能力作成
・状態確認
・自動翻訳
・解析
・改造
・手加減
・能力解除
・能力破壊
・能力曲解
・世界記録 (人)
・魔法無効
・指折り
・0=∞
・契約
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
14個の能力があるみたいだな。面倒だけど、ちゃんと全部説明するか。
「手加減したかどうかについては、また後で話すから、とりあえず俺の話を聞いてほしい」
「…分かったわ…それで?」
「俺の能力について話す」
14個の能力について説明した。
「その場に合わせて能力を作ったり、作り変えたりしてたわけね。なるほど、それで回復魔法が途中から効き始めたわけね」
「とりあえず食事にするか」
「ワイバーンの亡骸の真っ只中で?」
「今は移動するのも面倒だし、とりあえず腹減ってきたし、久しぶりに肉を食べたいから、その辺のワイバーンを解体する」
「私はやった事無いから任せるわ」
「やった事無いって、今まで肉を食べてないって事はないだろう?」
ルーシェを状態確認で見た。能力のLevelが上がり、スリーサイズも見れるようになった。B86/W55/H83、これで肉食べてないって事はないよな。Cぐらいありそうだし。
「どこ見て言ってんのよ、変態」
「顔ですけど、何か?」
「あんた今絶対別のところ見てたでしょ」
「ミテナイゾー」
正直言うと、ルーシェの揺れ動くモノを見ていた。
「……まぁいいわ。肉は食べてたわよ。人助けをしてお礼で貰ったり、魔法を使ってお金を稼いで買ったりしていたわ」
「なるほどな…」
人のいる場所ならばそれは成り立つ。だが、ここは人のいる場所からかなり離れている。
「俺が教えるから、覚えろ」
「嫌よ!あんたできるでしょ?一緒にいる限りやって貰うわ」
「俺が道中で死んでしまったとしたらどうする?」
「あんだけ出鱈目な能力を持ってるんだから死ぬわけないじゃない!」
「俺はさっき一回死にかけてる!」
大声で言った。ルーシェは黙ってしまった。
俺はだいぶ警戒して慎重に行動してる。だけど、さっきみたいに対応できない事もある。
それに俺は不死身じゃないから、一撃で死ぬ攻撃をされた場合確実に死ぬ。
「大声を出して悪かった…。そうなって、ルーシェだけ生き残った場合、貴重なタンパク源を摂取できず、最悪の場合野垂れ死ぬ事になる。それでもいいのか?」
「……良くないわよ」
今にも泣きそうな声でルーシェが答えた。
「俺も最初は抵抗があったし、正直嫌だった。もう慣れたけど」
俺は道具袋の中から、サバイバルナイフを取り出してカバーを外し、ワイバーンをゆっくりと解体した。
ルーシェにお手本を見せて、やって貰う事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1時間後
お手本を見せ終わった。
彼女がワイバーンん解体している間、薪を作るため、近くの樹木を集めに行くことにした。
「ちょっと近くの樹木を伐採してくる」
「私を1人にする気?」
「大丈夫。さっきみたいに何も近ずいてきてないから。それに俺が全力を出せば5秒で戻ってこれる範囲だから」
「そういう問題じゃないわよ…」
ルーシェが言い終わる前に、樹の方に移動した。目の前のこの樹を状態確認でみたところ、”防火樹”という火に完全耐性を持っている事が分かった。
薪にはできそうもないな。
俺は樹を伐採せずに、ルーシェの元に戻った。彼女は「私ならできる、私ならできる、私ならできる……」とぶつぶつ言いながら、解体をしていた。
彼女の解体が終わるまで見守る事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さらに1時間後
ルーシェは1匹解体し終えてた。
初めての割にとても早く、綺麗に解体できていた。
近くにある樹は全て”防火樹”だったので、薪がわりに解体したワイバーンの皮などを使い、肉を焼く事にした。
「あんた薪はどうしたのよ?」
「あの辺全部”防火樹”って樹で、燃えないから薪にはできないんだよ。だからもったないけど、ワイバーンの亡骸を活用する。ルーシェ、火属性の魔法をお願い」
「なんで使える前提で言ってるのよ⁉︎」
「使えないのか?」
「使えないとは、言ってないわよ。それと、あんたも魔法を覚えたら?」
彼女なりのさっきの仕返しのようだ。




