2章 西の大陸7 -闇の龍との契約-
これで魔力を矢の代わりにして打てるようになった。
魔力を矢の形にするようだったにイメージした。こういうのはイメージが大事だと思ったからだ。色は灰色だが、しっかりと矢の形になった。
それを見た闇の龍は驚き言った。
「我の負けだ。そちのその魔力を撃ち込まれたら我だけでなく、この辺り全てが粉々に吹き飛ぶ」
俺は魔力の矢を維持して動かない事にした。解除した瞬間にさっきの攻撃をされたらひとたまりもないしな。
闇の龍は必死に命乞いをしてきた。
「そちの隷属にでも何でもなる。だから命だけは…」
「ん?今隷属にでも何でもなるって言った?」
「言った!だから命だけは助けろ、いや助けてください、お願いします!」
「わかった」
俺は魔力の矢をその場で消滅させた。
「それで俺の隷属になるとの事だけど、契約をしたい」
「契約はちょっと…」
と言ったのでもう一度魔力の矢を作成した。
「契約をさせてください」
「それで契約の内容なんだけど」
そう言いながら魔力の矢を再びその場で消滅させた。
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・闇の龍は、花鳥凉及びその仲間に危害を加えない。
・花鳥凉及びその仲間は、闇の龍に危害を加えない。
・闇の龍は今まで通り自由な生活をすること
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「ってのはどうだ?」
「最初のは納得いくのだが、残りの二つはそちに何か得があるのか?」
「一方的な契約内容が嫌なんでな。だからこちらも闇の龍に対して危害を加えないってのを入れた。あと旅にずっとついてこられても正直困る。街とか入れなくなりそうだし…」
「我は人化の能力を持っていないからそうしてもらえるとありがたい」
闇の龍は涙を流した。
どうやら、もっと酷い契約内容を考えていたようだ。
「それなら契約成立だな」
契約書を作成する為の紙とペンはない。だったら、他の方法を考えないとな…
魔力による契約なんてのはどうだろうか。
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追加能力
・契約【契約ができるようになる】Level:Max
魔力を使いありとあらゆる契約ができるようになる。契約に違反した場合、違反した者は瀕死のダメージを負う。(発動者の消費魔力1000)
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能力を作れるのもなれたものだ。ほぼ考えていた内容の能力が出来上がった。契約違反の罰と膨大な消費魔力を除いて。
消費魔力は問題ない、実質0で発動できるし。
契約違反は………違反しなきゃいいだけの話だ問題ないな。




