2章 西の大陸6 -矢の必要無き弓-
「龍は気高き種族と聞く。戦う前に約束をしてほしい」
「なんだ?」
「戦いは俺1人でやる。彼女には攻撃をしないでほしい」
「よかろう」
「と言う事だ。ルーシェは逃げてくれ」
「に、逃げないわよ!2人で戦っても勝てるきがしないのに、なんで1人で戦おうとするの⁉︎」
「俺のせいでお前を巻き込みたくない」
ルーシェは戦うとは言っているが、恐怖のあまり震えていた。これでは彼女は闘えないな…。とりあえず巻き込まないように遠くに投げ飛ばしとくか。
俺はルーシェを掴んだ。
「何する気⁉︎」
「こうするのさ」
ルーシェをドラゴンの攻撃範囲外に投げ飛ばした。
多少は荒くても回復魔法が使える彼女なら、死ななきゃ自己回復できる。
さっきワイバーンが絶命したのは彼女が作った結界に当たったからである。俺が投げ飛ばして落下した場合、どんなに酷くてもHP1の状態になり死ぬ事はない。
手加減が発動するからな。
さて状況はかなり良く無い。ワイバーンの牙を除いて、今持っている武器は背中の弓のみ。
海の上で考えていた仮説を試すしかない。
俺は背中の弓を龍に向けて構えた。
俺の考えた仮説は、魔力を矢の代わりにできるのではないかと考えた。
そう考えた理由は二つ。
一つ目は、俺の部屋にはあったのは弓のみで、矢は一緒に飾られていなかった。俺の知っている飾り弓は、矢も一緒に飾られている。
二つ目は、俺以外の人間がこの弓を持っていると、その人物はいつもよりも疲れやすいという事だ。おそらく魔力を吸われていたのだろう。
そして背中の弓を対象に、状態確認を使ってみた。
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弓:名称不明
詳細一部不明。
所持者の魔力を吸う。
魔力を矢の代わりに放つことができる。
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仮説は当たっていたな。
どうやら見れなかった情報は、自分が知る事で見れるようになるみたいだ。
だが今の俺に魔力は無い。無いのなら0を∞にする能力を作ればいいだけの話だ。
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追加能力
・0=∞【0を∞として扱える】Level:Max
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一瞬で魔力おばけになった。




