2章 西の大陸5 -闇の龍-
龍か。とりあえずこいつに対して状態確認を使ってみた。
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闇の龍
Level 105 状態:普通
体力:3567/3567
魔力:2963/3096
攻撃力:1063
防御力:969
素早さ:500
精神力:836
能力:闇の加護 Level:Max
闇属性で攻撃する時に威力UP。光属性のダメージを減らす。
魔法耐性
火属性Level Max
水属性Level Max
雷属性Level 6
風属性Level 9
闇属性Level Max
光属性Level 4 (1)
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ハオウジュさんを軽く超えている。
まだあの人は、人の範囲の内側にあったから勝てた。今回はダメそうかな、相手が龍だし。
光属性の魔法が弱点のようだが…
そんな事を思っているとドラゴンが喋り始めた。
「我の配下を皆殺しにしたのはそちらか?」
「そうよ。だったらなんだってのよ」
俺より先にルーシェが答えた。
「ワイバーンの大群を皆殺しにできるものがどんなのか気になってきてみれば人間とは…」
と言いながら笑っていた。
「しかし我の攻撃を受けたはずなのに、何故そちらは死んでおらんのだ?」
少し怒っているようにも聞こえる。
俺が死にかけたのは、やはりこいつのせいか。
闇の龍はルーシェが張った結界を見て言った。
「なるほど、光の結界か…なんと忌々しい」
そう言うと、闇の龍は闇の息を数発吐き光の結界をかき消した。ルーシェはその場に崩れるように座り、水たまりを作っていた。
「まずいな…」
俺は魔法の無効化はできても、息やさっきみたいな攻撃は無効化できない。それにルーシェの光魔法を軸に闘うつもりでいたが、彼女は今は闘える状態じゃない。
俺はすぐにワイバーンの牙を闇の龍に投げつけた。
「ワイバーンの牙を武器にワイバーンを倒したか。人間にしてはよく考えたものだ」
「ダメージがまるで無い…」
「我の攻撃に耐えたその強さに免じて、我の配下を皆殺しにした事は不問にしよう」
よくわからないが何故か許された。
「だが、我に攻撃したそちだけは許さん‼︎」
牙を投げつけた俺だけは許されなかった。




