2章 西の大陸2-魔物との初戦闘-
「ルーシェ、魔法はできるだけ使わないでくれ」
「私に死ねって言ってるの⁉︎」
「そういう事じゃない。ワイバーンに攻撃魔法を撃たないでくれ」
「やっぱり言ってるじゃない!何で魔法を使用しちゃいけないの?」
「俺にも当たるだろ?」
「意味がわからないわ。あんた魔法が使えないって言ったわよね?魔法無しで空を飛んでるワイバーンに攻撃が当たるわけないじゃない」
海上にいた時、彼女には俺の魔力が0であり、魔法が全く使えない事を伝えてある。
その時、彼女は俺を哀れみの目で見ていた。
「魔法無しでも戦ってやるさ。結界とかバリアとかそんな感じのを、自分に対して使ってくれ。そんな魔法あるんだろ?」
「あるけど、どうする気よ?」
「全力で戦うだけさ。とりあえず自分の身は自分で守ってくれ」
俺はそう言うと、できるか確証はなかったが世界記録 (人)を発動さて、ワイバーンがいる高さより上までジャンプする事にした。
やってみるもんだ、上手くいった。それにしても人間ってこんなにジャンプできるんだな…
一体のワイバーンに狙いを定め、ワイバーンの背中を殴り、地面へと落とした。ワイバーンを落とした先にルーシェがいた。
「しまった!ルーシェ避けてくれ!」
「避けられないわよ」
ルーシェはとっさに結界を張った。
結界にワイバーンが当たった瞬間、結界は消滅し、ワイバーンは生き絶えた。俺は生き絶えたワイバーンの上に着地した。
「ルーシェ無事か?」
「『無事か?』じゃないわよ。結界が無かったら即死よ、即死!」
ルーシェは物凄く怒っていた。
「悪かった」
「それで謝ってるつもり?死ぬところだったのよ⁉︎」
「今はそんな事言ってる場合じゃないだろ?」
ワイバーンの群れは俺を警戒したのか今の場所から動こうとしない。
「さてとこいつから武器を得るとしますか」
俺はそう言って、亡骸から牙を素手で1つ抜いた。




