表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
4章 更に西へ
201/565

4章 更に西へ66 -アズモディア国へ出発2-

商人ギルド地下倉庫



「荷物を引き取りにきました」

「待ってたにゃ」



婆さんとガットが倉庫の扉の前で待っていた。



「これがこの国からのリスト、こっちはアズモディア国からのリストにゃ」

「2つの国からの依頼じゃ。くれぐれもミスの無いようにな」

「分かってます」



道具空間に全て収納してゴーレム()へと戻った。その後バニラの工房へと向かった。護衛の約束と依頼した品を受け取るためだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バニラの工房入り口



「工房で依頼した物を受けとるから、3人は待っててくれ」



俺だけ工房の中へと入った。



「やっと来たか。依頼されてた物だ」



バニラは、赤い箱、黒い箱、白い箱を袋から取り出し俺に渡した。箱を開け、それぞれ別の鉱石が使われている指輪が入っている事を確認した。



「指輪は依頼したけど、箱は発注したっけ?」



あくまでも指輪だけ発注した。箱は後から作ろうと思っていたしな。



「箱はサービスだ」

「ありがとうございます。しかもこの指輪…」



指輪に特殊能力がつけられていた。



「お前さんにはバレバレのようだな。魔力を消費するが、それぞれの()()()()()間での通信が可能だ」



今、さらっととんでもない事を言われたような気がする。



「ペアリング?」

「おっと、今のは聞かなかっことにしてくれ」



バニラは動揺したようにそう言ってきた。

この世界では一般的に男性が女性に指輪を送るだけで、結婚指輪の交換は行われない。

どうやら彼女たちは、ペアリングになるよう指輪の作製を依頼したみたいだ。



「わかりました。聞かなかった事にします。バニラさん、ありがとうございます」




俺たちは工房から出て、入り口に停めてあるゴーレム()の所に来た。



「これが君のゴーレムか…」



バニラはゴーレム()を観察していた。



「初めて見る形だ。しかも家のような機能まで付いているのか!?特許の申請はしているのかい?」

「一応しときました」

「他にゴーレムが作れるんだったら、是非…」

「叔父さん、そろそろ出発するよ」

「おう。すまない」



彼はもっとゴーレム()について聞きたかったようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ