表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
1章 ジャポネーグ国
18/549

1章 ジャポネーグ国 17 -センニンショウ親子と国主-

俺たちの一族は、この国の国主の護衛をしている為、城に住んでいる。

道中、俺と父上は無言だった。

城に戻り、国主に山で何があったのか報告する事となった。



「調査の結果、山の木々は魔物ではなく、何者かにより切り倒された可能性があります、親方様」

「ハオウジュ、ご苦労であった。とにかくそちの子が無事で何よりじゃ。さぞ怖い思いをしたであろう」

「勿体なきお言葉」

「しかし、山の木々を倒す不埒者がおるとは見過ごせんのう…」

「左様でございます…」



俺は無表情で2人のやりとりを聞いていた。



「それはさておき、ハオウジュの子、クジャク。お主は、儀式を終え成人となった。今日の夕餉(ゆうげ)後から儂の息子、セッテの護衛についてもらう」



俺は疑問に思った事を聞いた。



「親方様や第一子であられるウノ様の護衛ではなく、何故あいつの護衛なのです?」

「国主の息子をあいつ呼ばわりとは無礼な!我が子であっても…」

「ハオウジュ、落ち着け」

「しかし…」

「儂の命が聞けぬのか?」

「承知しました!」



親方様は咳払いをし答えた。



「その質問の答えだが、儂にはハオウジュをはじめ、優秀な者が多くおる。それに息子はセッテを除き皆成人しておるしな。自分の身は自分で守るのは当たり前であるし、奴らにはそれぞれ部下もおり護衛もしておろう。それとも何か不満でもあるのか?」

「不満などございませぬ」

「なら引き受けてくれるな?」

「ありがたき幸せ」

「そうか。クジャク、そちは退がれ。ハオウジュは、セッテを除く儂の息子全員を呼んで来い」

「「承知した」」



大方、山の木々を伐採した者を調べるために、招集するのだろう。おおごとになってしまった。俺がやった事だとバレないようにしないとな…

そう思い俺は国主の部屋をあとにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ