表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
1章 ジャポネーグ国
16/549

1章 ジャポネーグ国15 -大海原へ-

ルーシェの疲労が回復するまで、話をする事にした。



「俺は、この世界の神について調べようと思う。ルーシェはどうするんだ?」



ルーシェは表情を歪た。



「言いたくなければ言わなくていい」



聞いたらまずかったかな…。ルーシェの表情を見てそう思ったが、しばらくして彼女は言った。



「…3年前、エランジェルイト国で起きた国王暗殺事件の真相を調べたいわ」

「かなり危険な事を調べようとしてるな」

「神について調べようとしてる人に言われたくないわ」



この世界の神は、火神・水神・雷神・風神・土神・光神・闇神の7柱存在する事、ここ数年、神々について調べていた人間が謎の死を遂げるという噂がある事を彼女は教えてくれた。


神罰なのだろうか…。危険だろうが、俺をこの世界に強制転生させた神がどの神なのか、それとそいつの目的を知りたい。よくない事が起きそうな気がしてならないからな。



「ところでルーシェはどうしてこの島に来たんだ?この国で得られる情報は無いと思うけど」

「旅の途中で盗賊に捕まって、奴隷として売られたのよ」



前に彼女は商人から逃げてきたような事を言ってたな。この国は建国以来、他の国とは交通・交易を禁じている。誰かが密貿易をしていたのは間違いなさそうだ。

まぁ、国外逃亡しようとしている俺には関係のない話だがな。



「よく逃げだせたな…。魔法には詳しく無いけど、たぶん逆らえないように契約魔法で縛られるんだろ?」



ふと疑問に思ったから聞いた。転生する前の世界で読んでいた小説では、奴隷は逃げ出すような事をすれば、契約魔法により何かしらのペナルティを受けるというものが多かった。おそらくこの世界でも同じなのだろうと思ってだからだ。



「契約魔法が効かなかったから逃げだせたのよ」

「なるほどな…」



この世界では、魔法に耐性があると無効化できて奴隷にならなくてすむみたいだな。そういえば状態確認(ステータス)で耐性に関しては見る事ができなかったな。Level9でも見れないものがあるようだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

追加能力

魔法無効(マジック・インバリッド):【自分が受けるあらゆる魔法を無効化する】Level:Max

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

進化前

状態確認(ステータス)【名前・能力・状態を確認できる】Level:Max

見たものの名前・能力・状態を表示し確認する能力。自分が見たい部分だけをみる事も可能。


進化後

状態確認(ステータス)EX:【名前・能力・状態・耐性などを確認できる】Level:1

見たものの名前・能力・状態・耐性などを、表示し確認する能力。自分が見たい部分だけをみる事も可能。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



能力(スキル)が自動で造られる事に関してはもう仕方がない事、と思うことにした。



どうやら能力(スキル)のLevelは、10=Maxのようだ。

それと何故か分からないけど、状態確認(ステータス)が進化した。使い続けて『Level:1』から『Level:Max』にしたからだろうか?

さっきよりも対象範囲が広がり、表示できる内容が増えた。耐性も見えるようになった。都合良すぎじゃないか?


他の能力はLevel:Maxなのに進化しない…。

Level:Maxで作り出したからなのか?それとも能力(スキル)が進化する事自体が稀なのか?

能力(スキル)に詳しい人に出会ったら聞いてみるとしよう。



状態確認(ステータス)が進化して、見れる内容が増えたようだし、とりあえず背中の弓がどんなものなのか見てみるか。状態確認(ステータス)を手にいれた3年前から、状態確認(ステータス)のLevelが上がるたびに見ているが、名称も詳細も分からなかったからな。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

弓(名称不明)

詳細不明

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



まだ見れないか…。もっと【状態確認(ステータス)】の能力(スキル)Levelが上がった時に見るか。



その次にルーシェを【状態確認(ステータス)】で見た。理由は3つある。


1つ目は、疲労状態から回復してるかどうか知りたかったからだ。海上で魔物が出た場合、彼女の魔法で対処してもらおうと思う。小舟の上で近距離戦闘はできないし、そもそも俺に遠距離攻撃を行う手段は無いし。


2つ目は、彼女の魔法耐性から奴隷契約に使われてる魔法が、何属性なのか絞り込める、と思ったからだ。


3つ目は、使う事でlevelが上がるのであれば使わない手はないとおもったからである。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

クリス・アンセマム

Level17 状態:普通

体力:65/120

魔力:639/1223

攻撃力:55

防御力:83

素早さ:85

精神力:310

能力:分析不可能【分析不可能】Level:?


魔法耐性:光属性Level9、闇属性Level9

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



能力(スキル)はやっぱり見れないか…。

ルーシェは、光属性と闇属性に耐性がある。そこから考えると、奴隷契約に使う契約魔法は、光属性か闇属性のどちらかみたいだな。


”状態:疲労”から”状態:普通”に戻っている事が確認できたし、すぐに出発するとしよう。


俺たちは小舟に乗り大海原へと旅だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ