表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
3章 錬金国家アルケミー
135/565

3章 錬金国家アルケミー84 -40日目・クジャクとパーティメンバー-

「カンパーイ!」

「「「「カンパーイ!」」」」



今日何度目の乾杯だろうか。

セッテは酒に弱いから、宿まで連れて帰らないといけない。それにルーシェは初めて酒を飲むそうだ。俺はあまり酒を飲まない事にした。というよりは、ジャポネーグのお酒自体が高価すぎてちびちび一杯飲むのが限度だ。

セッテは値段は気にするなと言っていたが、一杯金貨1枚となると流石に気が引ける。


俺以外の全員が5、6杯飲んだ辺りで、恋愛についての話になった。



「おれにはそんな相手いないよー。だからそっちの経験もないよー」

「こいつDTだった。あははは」

「…流石にその発言はどうかと思うが?」



一国の姫だったルーシェが言っていいことではない。流石に俺でも注意する。



「クジャク、あんたは黙ってなさいよ!」



ルーシェも相当酔っ払っている。

ワカとシュンペイは、頷いて話を聞いているが、意識があるのか無いのはっきりしてない状態だ。



「何が悪い!」

「悪いわよー」

「それじゃ、お前は経験あるのかよ。このアバズレ!」

「あ、あるわけないじゃ無い!男と女を一緒にしないで欲しいわ!そうよねクジャク?」

「まぁそこは同意するが…」



その言葉に同意したら彼女は増長して「DT野郎」とセッテの事を呼び続けた。



「うるさい!」



と泣きながら叫び、金貨5枚を置いてどこかへ行ってしまった。追いかけようとしたが、ルーシェが寝てしまい、その場を離れる事が出来なくなった。


しばらくして、ワカとシュンペイは酔いが程よく覚めていたので、御開きとなった。


帰り際にワカが、「言い忘れてたけど、今日から俺たち騎士団だから、あの宿からでるぞ。セッテに伝えといて」と言った。


騎士団には寮が用意されている。だから今日からあいつ1人のはずだ。すきあらば忍び込んで…。


そんな事を考えながら、ルーシェを背負い宿へと戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ