3章 錬金国家アルケミー81 -40日目・実用化されない道具-
その後、商人ギルドへ特許の申請と漁業を行う為の手続き、船舶の登録をしに行った。
ギルドマスターの部屋へと通され、すんなり手続きを終えた。
「あの辺は水産資源が豊富じゃから色んな国が狙っておった。島民が選んだのなら、他国は文句は言えんし問題ないじゃろ。しかし自分の領地するとはの…」
「領地って言われても管理する気ないし、島民には今まで通り生活してもらえればって思ってます」
「おぬしがそれで良いんだったら口出しはせぬ。あと、これなんじゃが、特許は通るが、実用化は無理じゃな」
ギルドマスターから能力 停止 時計を返された。
他者の能力を奪える時点で凶悪だから仕方ない。それに化物になるしな。
怪人名【クラーケンの様な何か】
あの姿をこのように命名した。俺の中でクラーケンは、イカなのかタコなのか分からないしな。それにイカとタコは貝の仲間だったと記憶している。
能力に適性がなかったから、化物へと変化したのだろう、と考えている。
能力を自由に作れない事のも適性がないからだと考えると納得がいく。
魔道具によって無理矢理能力を適用させている形になっていると考えた方が良さそうだ。
能力 停止 時計について纏めると
・適性がなければ化物に変質する
・変質時の方が能力を最大限に使える(能力そのものになっている状態と言った方が的確)
・能力作成があるから、暴走せずに扱うことができた(化物になった時点で能力に振り回せられると、考えた)
と言った所だろう。




