表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
序章
1/543

序章 冥界的な場所と強制転生

「ここは…何処だ?」



目覚めると俺は見知らぬ場所にいた。

辺りを見渡したが、大きな丸いテーブルとテーブルの周りに椅子が7つ置いてある以外に他には何もない。窓も扉もない。

俺は部屋で寝ていたはずだ…。それにどうやってここに来たのだろう?そう思った時だった。



『お前は死んだ』



と何処からかともなく声が聞こえた。

えっ?俺が死んだ?寝ただけなのに?分からないことが多すぎる…。今俺が置かれている状況を知るのはこいつだけだ。とりあえず会話をする事にしよう。



「俺は、花鳥 凉(はなとり りょう)。まずはあんたが誰なのか教えて欲しい」

『この世界の神とだけ言っておこう』

「この世界の神?」

『そうだ…』



胡散臭いとしか言いようがない。俺はこいつを自称神と心の中で呼ぶ事に決めた。



「それで俺は何で死んだんだ?」

『死因までは知らん。死んだらお前が今いる場所に着く』



なるほど、死んだらたどり着く場所にいるから死んだ、理屈としては間違ってない。



「死んだ事は理解した。とりあえずここから出る方法を教えて欲しい」

『そこから出る方法は、お前が居た世界とは別の世界へ転生するしかない。といってもお前の肉体は消滅しているから、魂のみ転生して生きる事になるがな…』

「要は俺の記憶を持った別人に生まれ変わると…」

『大体そんなとこだ』

「転生しない事を選んだ場合どうなる?」



ふと疑問に思った。元居た世界で読んだ異世界転生する小説は()()()()()()。俺が知る限りでは。拒んだら物語が進まないから当然か。



『………………………………』

「どうなるか分からないのか?」

『………魂が消滅するまでその場にいるだけだ』

「それなら魂が消滅するまで待つとしよう」



俺が物語を進めないようにした理由はある。

転生しない場合について聞いた時、直ぐに答えなかった。俺が転生しないと自称神(こいつ)にとっては都合が悪いように思える。

この自称神(こいつ)はやはり胡散臭い。俺が転生する事で、自称神(こいつ)に都合の良い何かがある。それだったら転生しない方が安全だ。

とりあえず寝転がろうと思った。その時である。



『困る。それは非常に困る』



自称神はそう言うと、俺は消えかかっていた。



「何をs」

『さあ転生するが良い』



何をしたのか聞こうとしたが、その前に消されてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ