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今日から学校と仕事、始まります。①莞

幼馴染男子「パンツ見せて」幼馴染女子「うん、いいよ……」

作者: 孤独
掲載日:2018/03/21

ガシャーーーーンッ



気をつけよう。止まれを無視。


これから高校生活が始まろうというのに、自転車でスピードを出しすぎ。

曲がり角で女の子ではなく、車とぶつかり、体も自転車も、意識すらも飛んでしまう。



『おや、可哀想に』


そんな男子を発見した神様は、気まぐれにも能力を一つ。あげるのであった。



◇       ◇



「困ったんだよ、灯ちゃん」

「珍しいわね。あたし1人に頼むなんて、あんたが」


ここはとある喫茶店。普段はぼちぼちの客と珍妙な連中が集まる場。しかし、今日はしっかりと臨時休業の張り紙を入り口につけ、店主のアシズムは1人の女子大生、金髪の細目の格闘女子、山本灯を呼んだ。


「この子にあげた能力、ちょっと取り戻して来てくれない?」

「神様の趣味って変ね。勝手にあげたり、取り上げたり。取り上げるのは私とか広嶋、藤砂ね」

「まー、そー言わず」


店主は神様。普通はお客様が神様だろ?そんなやり取りはないか。

アシズムが特別であるように山本灯も普通の人間ではない。見た目からは想像もつかない”超人”である。加えて、戦闘狂の1人。


「どんな能力。歯応えあるんでしょうね?」


戦うことに飢えている。

彼女の拳は鉄をも軽々と砕く。そんな強い灯に、アシズムは


「あーっ。その。なんで灯ちゃんを呼んだかっていうと。広嶋くんや藤砂くんだと弄られるっていうか、なんか悪いというか。私の印象が……」

「は?」

「ミムラちゃんやのんちゃん、裏切ちゃんにはちょっとねー。私の印象が……」

「消去法ってわけ?」

「……たぶん、君も後者側だと思うけど。うん、マシかなって」


能力をあげてしまった男子と、戦わせるために灯を選んだわけではないのだ。

灯はこーいう依頼を受ける時、アシズムから能力の概要を聞く事はない。なぜなら、能力を知っていると戦う愉しみが減ってしまうからだ。そーいうバトルこそ、胸躍る。

しかし、アシズムの言い方からして。胸が躍るものではないと察する。


「どんな能力をあげたの」

「…………秘密にしてよ」

「神様のあんたに秘密なんかできないでしょ?」



とある男子生徒

スタイル:魔術

スタイル名:脱衣


スタイル詳細:

能力者が対象者に、『~~~を脱いで』あるいは『~~~まで脱いで』などと要求することで発動する。前者は、対象者がその衣類を脱ぎ捨ててしまう。後者は、対象者がその衣類になるまで脱いでしまう。抵抗をしても、20秒後には強制的に前者と後者の条件が満たされ、衣類が強制排除される。

脱がせられる衣類は一番上に着ている物からしか脱がせず、一枚一枚脱がされる。また、ブラとパンツは脱がせられない(靴下やニーソは可)。その下に衣類を身に付けていない場合、能力は無効化される。



この”脱衣”の能力が、男子生徒の手に渡ってしまったのだ……!



「直球、言って良い」

「うん」

「アシズム。なんでこんな能力を持っていて、思春期真っ只中の男子にあげちゃうわけ?やばくない?」


全く持って


「反論できません…………」

「どーいう経緯かは聞かないけど。こんなもん、野放しにしたら女性は大混乱よ」

「いや、経緯を聞いてよ!私だってビックリしたんだよ。心肺停止にまで追い込まれた高校生がさ、幼馴染のパンツを見たい!そんな能力が欲しいんだ!!……って、死ぬ間際にそんな執念を出すの?高校生って。ビックリしたもん」

「あげちゃうあんたも、どーかしてる。男子の思春期舐めんな。人はそこで一気に成長するのよ」


はぁーって、深い溜め息を出す灯。

まったく戦闘の気配がない犯罪者狩りには、モチベーションもダウンである。

とはいえ、アシズムからしたら。神様的な威厳として、能力はあげても、発動前に回収して、問題がないようにしたかった。


「灯ちゃん。頼むよ!」

「嫌よ。っていうか、ミムラ達に頼みたくないのって、断られると思ったからでしょ。まー、ミムラは良いとか言うかもね。超暑がりだし」

「でもさ。広嶋くんと藤砂くんい頼んだら、断られるじゃないか!何してるのお前って」

「いつもの事じゃない。でも、確かにあいつ等はこればかりは呆れるわね。でも、あたしもパンツまで見せたくないんだけど?」

「その前にやっつければいいし。別に灯ちゃんは綺麗じゃないでしょ?」

「おい……」

「冗談冗談、怖い顔しないで。でも、なんかない?うまーく、能力を使わせない手!封印させる手!それでも良い!ハッキリ言って、能力を身に付けても、そんなことを女性に言う男子がどこにいるという?」

「能力をあげた男子でしょ。……ともかく、そうね。分かった。ちょっと、協力しなさい」




◇        ◇


後日。学校の、誰もいない教室に。男子生徒はいた。


「ふぅ……ふぅ……」


神様らしき存在から得た、この”脱衣”の力で。幼馴染の、下着姿を。その先までいってやる。強制的な能力なんだ。拒否はできない。


「話しってなに?」

「!あ、あの……」


こ、こんなこと。女子の目の前で言えば、高校生活の全てが終わるだろうが。一瞬という時に男は飛び込むものだ。


「パンツ見せてください!」


”脱衣”の能力!発動!!

これでパンツ姿の君を拝める……。辱める君か。抵抗する君か。どちらでも……俺は後悔しない!


「ごめん。私っていつもノーパンなの」

「へあぁっ!!?」


こうして、”脱衣”の能力は身につけてはいるが、永久に発動させる事はなかったという。男子生徒も神様の存在など、嘘なんだと思い立ったとさ。



「めでたしめでたしね。過去改変、ご苦労様」

『君の解決方法って、女性らしくないワイルドさだね。女子のメンタルとこれからが心配だ』




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― 新着の感想 ―
[良い点] まさかのノーパン! 期待を裏切られました。 [気になる点] 私の期待を返せー [一言] まさかのどんでん返し。 流行ってるのでしょうか?
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