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異世界からの帰還を目指して!  作者: 沢松 宏伸
第一章 異世界
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第三話 町を求めて

 今回は宏美視点です。

 彼女はヒロインではありませんが、物語の重要人物になる予定です。

以後、お見知りおきを

 私の名前は松沢宏美まつざわひろみ18歳。大学受験を控えた高校生です。趣味は読書で将来は作家を目指しています。夏休みのある日、あの不思議な出来事に巻き込まれて異世界らしき場所にいます。

 あの後、私達はゴブリン?に襲われた場所で一夜を過ごすことになりました。さすがに怪物の死体と添い寝をしたくない人が多く、男の人達が協力して死体を森の中に捨てて来てくれました。この時リーダーシップを発揮したのは裕樹さんです。彼よりも年上の人はいましたが、怪物の襲撃を見事に撃退してみせた実力に皆が一目置いたようです。その日交代で見張りを立てることにした私達、私は裕樹さんと同じグループでした。


「僕は沢村和雄さわむらかずお28歳。高校で化学の教師をしているんだ。よろしく。」

「初めまして、私は鈴木恭子すずききょうこ年齢はひ・み・つ。看護師をしてます。」

「私は松沢宏美18歳。高校生です。」

「俺は風間裕樹23歳。フリーターってやつかな。」


 自己紹介から始まった私達の話題は自然と裕樹さんの話になりました。


「しかし、凄いね裕樹君は。何か武道の経験が有るのかい?」

「本当! 頼りになるわ。」

「呼び捨てで構いませんよ。その方が俺も喋り易いし。高一までは空手をやっていたんですよ。」

「空手? でも、凄い剣捌きでしたよね?」

「ああ、小学校までは剣道をしていたんだ。」

「どうして、剣道から空手に?」

「優秀な兄が居ましてね、兄と比べられるのが辛かったんですよ。」


 意外な事実でした。あんなに強い裕樹さんが比べられるのを嫌がるお兄さんて、どれだけ強いんでしょうか?


「でも、空手も止めちゃったんだよね? そっちはどうしてなの?」

「空手は稽古中の事故で大怪我をしてしまって。日常生活に支障は無いけど、選手生命を断たれてしまったんですよ。」


 選手生命を断たれた? 当然の疑問を感じた私は質問しました。


「その割には、凄い身軽に動いてましたね?」

「それは俺も不思議に感じてたんだ。此処に来てから妙に身体が軽いんだよ。それに視力も回復してるし、古傷の類いが全部治っているんだ。まるで身体を丸ごと新品に取り換えたみたいにね。」

「まるほど、裕樹もか。実は僕も感じていたんだ。身体は軽いし、視力も回復してる。レーシックでも受けないと回復することは無いって言われていたんだがね。」

「俺は気を失う前のアレが関係してると思うんですが、和雄さんはどう思います?」

「まだ何とも言えないね。情報が不足し過ぎているよ。あの現象そのものが未知だからね。」


 何やら難しい話になって着いていけなくなりましたので、その後は裕樹さんと和雄さんペアで私の理解出来ない難しいお話。恭子さんと私ペアでガールズトークといった感じで交代の時間まで過ごしました。





 そして、朝日を浴びて私は目を覚ましました。すると少し騒がしくなっています。


「どうして通じないんだよ!」

「ああっ...昨日のうちに連絡しておけば良かった。」


 どうしたのでしょう? 私は近くにいた和雄さんに聞いてみました。


「お早う御座います。何か有ったんですか?」

「あぁ、お早う。どうやら、全員の携帯電話が使えなくなってしまったらしいんだ。」

「電池切れ?」

「いやっ、圏外になったんだ。もう携帯は使い物にならないと考えた方が良さそうだね。」

「そうですか... まあ、昨日まで通じていたこと自体が奇跡みたいなものですしね。」


 昨晩、裕樹さんや和雄さんと話をしていた私は、此処が私達の元いた世界とは異なる世界だと薄々感じていたので、それほど驚きませんでした。

 それよりもこれからどうするかです。人かそれに近い者の住む場所を探す方針に変わりは有りません。しかし、皆空腹です。飽食の日本で育った私達にはたった半日の絶食すらも辛いものでした。それでも、進むしか有りません。

 暫く道なりに進んだ私達は、分かれ道である物を見つけました。


「これって、標識ですか?」


 標識らしきものが立てられていることよりも、そこに書かれている文字に驚きました。


「どう見てもアルファベットだよな。」

「river? 英語?」

「こっちに行けば川が有るのか?」


 自分たちが異世界にいると理解し始めた私達は、混乱しました。それと同時に希望が見えたのです。言葉で意志の疎通が出来る人が居るかもしれない。

 私達は急いで標識の指し示す方向に歩き出しました。

 暫く歩くと大きな川に掛かる石造りの橋が見えました。しかし、空腹に耐えかねたあの人がやらかしてくれました。裕樹さんです。


「あれさあ... 食えるんじゃねぇ?」


 この人おかしいです。此処川ですよ! マグロみたいな巨大魚を見て食べようとしますか? しかも角とか牙とか生えてるし... 絶対あのゴブリン?とかのお仲間ですよ!


「やめましょうよ。危ないですよ。」


 制止の言葉を聞かずに走り出す裕樹さん、それに続く男ども。食欲に目が眩んだ醜い笑顔を浮かべて巨大魚に襲い掛かります。案の定反撃をくらいます。噛みつかれた人、尻尾で叩かれた人。様々でしたが、十分ほどの格闘の末、なんとか仕留めることに成功しました。

 働かなかった女性陣は枯れ木を集めることで、おこぼれに与かりました。ライターを持っている人がいたので火を起こすのは簡単でしたよ。でも、食べられるんでしょうか? これ?


「.... 不味い。」


 ですよね。それでも丸一日振りの食べ物です。皆文句を言いながらも食べました。


「なんだこれ?」


 裕樹さんの食べたものの中から変なものが出てきました。ビー玉ぐらいの丸い赤い石です。ルビーの様には透き通っていない変な石でした。投げ捨てようとした裕樹さんから私が貰っておきました。綺麗では無いけど不思議な魅力が有るんですよね。裕樹さんみたいに... ウウンッ


 味は兎も角お腹を満たした私達は、少し元気を取り戻し再び歩き出しました。そして、日が暮れる頃、町らしき場所の入り口に辿り着いたのです。










 会話が多めでした。裕樹の人物像を書きたかったんです。

 自由人です。やらかすのは主人公ってのがしっくりきますね。


 如何でしょうか? 少しはましになってきましたか?

 次話を成るべく早く捻り出したいと思います。少々お時間を頂くことをお許し下さい。

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