男「前日のリベンジに会いに行ったのはいいが」
次の日の昼休み。
男はクールを探しにクールの教室までいくが、その姿を確認することは出来なかった。
男「クールさん、いねぇな……」
友「なんで俺まで連れていく」
男「いや、なんか恥ずいし」
友「思春期かっ」
男「思春期だっ」
友「あれ……? ああ、お前のことを第二次性徴もきてないガキと勘違いしてた」
男「なんだとオラァ」
友「やんのかコノォ」
クール「……貴方達、邪魔。どいて」
男「おわっ!? クールさん!?」
クール「そうだからどいて」
男「調度よかった、ちょっと話が――」
キーンコーンカーンコーン
クール「……教室に戻ったら?」
友「(変に注目を浴びてもマズイ)男、帰るぞ」
男「ちょっおま」
友「とにかく次の機会にだ」ズルズル
男「じゃあな―! クールさん。って痛ってえ! 叩くなよ友!」
半ば理不尽なものを感じて男は友に食ってかかるが、友は呆れた表情を浮かべていた。
友「なんであそこで大人しくしないんだよ……」
男「チャンスは逃したらダメだろ」
友「明らかに不審がられてたから」
男「なん……だと……!?」
友「がっつきすぎなんだよ」
男「あくまで俺は紳士的だったはずっ」
友「まだ知り合いでもないんだから、段階を踏もうか」
男「むむ……一理あるか」
友「一理どころか真理だっつーの」
男「して、その方法は? 」
友「体育一緒だろ? だから――」
友からの作戦をメモする男。
聞いているうちにとてもいい作戦だと感じて、体育の時間が終わるのがとても楽しみな気持ちになる。
クールの端正な顔を思い浮かべて、気持ち悪い笑みを浮かべていた。