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クール「…………」ギリッ



クールの顔は憎悪に染まっていた。

男はその形相にひるんでしまう。



クール「ねえ、なんで知ってるんだったら私にそれを言うの……?」

男「そ、それは――」

クール「なんでなのよ!!! 私を傷つけたいの!? もしかして、可愛そうな女だから同情してあげようとでも思った? いらないのよ、そんなものは!!」



クールのいうことはもっともだ。

男もそれは分かっていたが、ここで引いてしまっては、ただクールを傷つけただけで終わってしまう。


男「違うんだ」

クール「何が違うっていうの!? そうに決まってる!! 私に集ってくる奴らなんて……!!」

男「違うよ! 少なくとも俺は! クールさんのことを思ってる!」

クール「それなら証拠をだしてみなさいよ! そうでないと、私には違いなんて分からないわ!」

男「分かった」



男はクールの言葉を聞くと、ある方向へ歩いていった。

クールは睨みながらも男のことを見ていたが、その顔は次第に困惑へと変わっていった。

男は屋上の端までたどり着くと、フェンスに手をかけてクールを見返していた。

クールの中に疑問が生まれる。

この男は一体何を持って証拠と言い張るのだろうか。



男「クールさん」

クール「……なに」

男「俺は、君のためなら――この身を投げ出そう」



男はそう宣言すると、フェンスをよじ登ってその屋上から身を――。

クールが呆然とその所業を見つめていることしか出来なかった。



クール「……えっ」




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