第12話 災いの名は
弛緩した空気で行われた食後の会話では、最後に真剣な議題が挙がった。
「それにしても妙ですな」
議論されるのは、<魔王の森>の入り口付近に陣取る敵の動きである。
「不気味ですね」
魔人と敵対する<人間>の国家、ヴァラハール王国、その騎士団。
「魔王様のお考え、このデカラビアにお聞かせ願えないでしょうか?」
「あまり当てにしないでくれ。いくつか推測はできるんだが……」
仕事がある緑の小悪魔と会議に不向きなコレルを除き、円卓に残ったのは魔人の主従とデカラビア、そして魔王ハルキ本人。
だがこの件では情報不足で想像の働く余地しかなく、曖昧な考察に終始していた。
「駄目だな。どうにもはっきりしない」
口にする魔王に分かったのは、何かにつけてこの眷属が『このデカラビア』を一人称に使うという、アクの強い自己主張くらいのものだった。
「連中はどういう心算なのか。侵入してくる兵はろくに情報を持たされておりませんし、陣の方は動かぬだけ堅固。魔王様や眷属方がお出になられれば別でしょうが…………諦めて退去する様子はなく、しかし本腰で攻め入るでもない。騎士団一つを投入して見せる構えとは、どうにも思えませんな。それだけ魔王様を恐れているのやもしれませんが」
「ふんっ。なぁーにを当たり前のことを! 魔王様は強靭! 無敵! 絶対っ! たかが一国の軍組織、魔王様のお気持ちが変わればこのデカラビアが滅ぼしてくれる!」
「いいからお前は座ってろ」
内部の図形の輝きを強め、高度を上げる球体に命じる。
あまり高く浮かばれると、見上げる主の首が痛い。
椅子まで位置を落ち込ませた従者は、そのままクッションの置物と化した。
「……迷宮は、確かに強力だと思います。魔王様やコアさんは凄いですし、デカラビアさんやコレルさん、それに魔王様がお造りになった魔物も、とても強いです」
魔王の契約者にして魔人の代表、発言力に最も幅のあるティアが、意見を述べる。
「けど。だとしたら、どうして退かないのでしょうか?」
「うーん」
「そこですな」
口にされた内容は、存外本質を突いていた。
まるで喉元を意図した位置に布陣する敵軍。
初日はともかく翌日からはほぼ不動で、小分けのチームを数個ずつ、逐次投入するだけだった。
決戦というべき大規模戦闘を意識した移動、またその準備はこれまで徹底して控えている。
襲われた魔人や防衛する魔王側にとり、迷宮を前にこの反応は、明らかな異常に他ならない。
数日前から個々の会話に上っていた疑問は、やがて不審の雰囲気を醸し、今や不気味な具体性を帯びつつあった。
(集団戦なんかの要領なら────)
過去、羨ましい思いで見ていた対戦ムービーの記憶を引っ張り、頭の中に地図を広げる。
<魔王の森>の半ばよりも浅い位置にある迷宮と、離れて広がる王国の軍勢。
両者の位置は一定レベルの存在であれば、短時間で一、二回は往復できる距離にある。
実際、何度か侵入してきた者達は、そうして来ていた。
(調査はするのに戦力は小出し……まだ戦闘は前提にないな。かといって撤退もしないってことは、いずれ戦争をする気はある。戦力の温存? だとすると何のためにだ?)
得た情報は協力して動く魔人たちと、魔物を用いた監視の結果だ。
《感覚共有》と呼ばれるスキル。
自身の作製した魔物に対して感覚を繋げ、戦闘や情報収集、妨害を行う手段。
相手が森から出て隠れる部分がなくなったので、特に空からはよく見えた。
鳥獣系の魔物は機動力がある。
敵軍も追い払おうとしないあたり、野良モンスターと見ている可能性が高い。
(睨み合いが起こるのは、戦力戦況が膠着したとき。待つとするなら状況の打破、それを叶える要因だ。今のところ、そんな手段も援軍もないはず。敵対している帝国や他がティアから聞いた通りなら、相手にそこまで余裕はない)
その点は初日の部隊に現れたように、迷宮に絡む発想の違いだ。
<迷宮の魔王>が司るのは迷宮と、<邪悪の樹>を植えた大地そのもの。
大体のファンタジーにおいて、魔王の居城はそれが置かれている島や、橋の先から魔物がうろつく。
事前の準備や戦略を含め、迷宮の攻防は戦う前から始まっており────────だからこそ、王国の動きはいっそう不気味に映るのだった。
「わかりませんね」
「ええ。…………いや」
初日の様子からすれば、魔人を滅ぼす意志は旺盛。
ハルキの存在、イレギュラーはあるにせよ、対策は練ったと見ていいだろう。
組織にありがちな理論で足止め、もしくは捨石の命令、と侮るのも危険だ。
退路はある。戦力もある。
ただ相手の力を正確に測れず、あるいは相当の脅威と認めているのなら。
準備を整え、来るべき時を待っている。または水面下の動きか。
(ん?)
そこまで考えたところで、魔人の主従の会話の変化、執事の声がふと気になった。
「グラン。何かあるのか?」
「は、魔王様。実はその、心当たりがございまして」
他者の従者をハルキが呼び、見た限り、主にするのと同じ態度で執事が応えた。
「爺。本当ですか?」
「はい、お嬢様。恐らくは、となりますが。他にはないものかと」
「本当なら助かる。こっちにはさっぱりだからな。頼む、教えてくれ」
「分かりました。では、あの動きのなさに関してですが…………」
主を前にしてもやんわり言い切る執事に、自信を見たハルキが答えを求める。
ティアからも視線で促され、何故か複雑な感情を浮かべた老執事。
逆三角に尖らせたヒゲを拳で握り、何度か撫で付けて悩んだ彼は、仕方ないと手を戻すと、やがて重く口を開いた。
「────────勇者を、待っているものかと」
沈黙が落ちる。
団欒と交流を囲んでいた部屋に、冷たい刃が刺し込まれた。
「勇者だとぉ? 魔王様の不倶戴天の敵ではないか!」
いつの間にか低空に戻ったデカラビアの声が、室内に強く反響を生んだ。
漏れた怒気を受けた執事は、それでも静かに視線を巡らし、ゆっくりと続ける。
「はい。まず連中の布陣ですが、これは何か、時が来るのを待っているように見受けられます」
その点には異論がない。
問題は何を待っているか、具体的には不明なこと。
いや、不明『だった』ことだ。
皮肉にも魔王の目からの盲点、『王国軍』という括りが生んだ思考の穴を、彼の言葉が穿って広げる。
「初めは残りの騎士団、援軍の到着とも考えましたが、これは違うでしょう。彼奴らには落とした町の占領統治や最低限の治安維持、対帝国の国境警備もありますからな」
「だから、その……勇者だって?」
「はい」
断言される。
「人間の勇者と亜人を含めた、6人からなる冒険者集団。人数換算の戦力では大陸有数でしょう。元は一介の冒険者のため王国に所属はしていませんが、一定の関係は築いています。依頼があれば来るものかと」
「ほぉう」
「へえ」
実力をうかがわせる説明に、頷くハルキとデカラビア。
(大陸有数の高レベルパーティー。仮に<勇者>の職業じゃなくても強力と見ていいだろうな。上限が同じなら<英雄>の域は間違いない。平均で最低60レベル。下手すると80オーバー、か……?)
そうであればハルキでも危ない。
そのレベルが6人、加えて他にもいれば、<魔人>レベルの種族は軽く根絶やしにできる。
その点が疑問ではあるが、正直かなりの危険要素だ。
「国から直接の依頼が来る英雄、か」
迎撃のシミュレートを始めたハルキが、ふと感想を漏らしたとき。
「英雄などではありませんっ!」
拳を叩きつけての怒声が食堂を打った。
「っ!?」
「あのような者が英雄、ましてや勇者など……!」
「爺っ!」
円卓を殴りつけた老執事が、椅子を倒して呼気を荒げる。
目には燃え上がる怒りの炎。
音のするほど握り締めた拳を震わせ、噛み締めた顎に引かれた肉が、相好を硬く尖らせる。
放たれる雰囲気に怜悧さはなく、普段からは想像もつかない、凶暴なギラつきを宿していた。
「…………」
不意打ちの変化に、ハルキが目を丸くする。
デカラビアも声は発さず、球体を回る図形の移動を停止させた。
フィクションから出てきたような落ち着きを纏うこの執事の、感情を露にした怒声。
本人も遅れて気付いたのか、主の声と己に集った視線に対し、はっとした様子で空気を緩める。
「……失礼を致しました。場を乱したご叱責は、どうかこの私めだけに」
従者の不始末は主のというが。
忠誠の態度を徹底させると、深々と謝罪して着席する。
「ただ、どうかお忘れにならないでください。奴らは、勇者は。魔人と人間との平和のため交渉に赴いた魔王様────先代のソーロン様を、すなわちお嬢様のお父上を、騙し討った賊なのです」
「爺、それは!」
「ティア?」
二度、魔王が驚く。
それこそ初めての、魔人の姫の怒りの声。
聞かれたくなかったか、言わせたくなかったか。
いずれにせよ、不意の言葉は卓上に零れ、それぞれの置いたグラスを満たすと、胸の内へと飲み込まれていった。
味わいは甘くも辛くもない苦味で、とても芳醇とは言えなかったが。
「…………」
「…………」
沈黙。それも、ひどく重たい空気が満ちる。
「続けてくれ」
たまりかねたハルキが、それで静けさを破った。
「勇者は我ら残党狩りには参加せず、王都で歓待を受けているはずでした」
口を開いた執事の話によれば、魔王討伐の功績を讃えられ、凱旋からの連日連夜を華やかに過ごしていたという。
それ自体はよくある話だ。
そして地味な裏方作業、ドブを浚って流血を浴びる虐殺を、騎士団が担った。
仇である勇者が前線に出て来なかったことは、その力から幸か不幸か。
基本的に救いのない政治の話である。
期待していた程に先はなかったが、聞くうちにハルキの心情の、沈む方向がほんの少しだけ変わったのは、彼にとって幸いだった。
「1人の勇者と、彼女に従う5人の冒険者。恐らくこれが我らの最大の敵であり、王国が持つ切り札でしょう」
「彼女……? まさか女なのか?」
ティアが言わず、思いつきもしなかったなら。
きっとそれだけ、彼女にとっては忌避すべき言葉だ。
殺されたという先代魔王、父を討った人物ならば、存在の影にも穏やかでいられないだろう。
その印象が執事の言葉に疑問を生み、ふとした質問を紡がせる。
「はい。勇者の名はメルリーウィ。メルリーウィ=テスラ・アナスタシア。人間の────────まだ年若い女です」
「そうか」
付加された解説を咀嚼して、ハルキは椅子の背もたれに、ゆっくりと後頭部を預けた。
感じるのは、今更ながらの確信である。
(ああ。それはいるよなぁ)
物理法則の通じない夢と魔法、剣と冒険の幻想世界。
勇者の時点で幻想ならば、女勇者が不思議なものか。
「勇者、ね」
その姿を脳裏に思い描く。
輪郭すらも判然としない形は揺らぎ、霞み、存在の余韻を残して消えた。
逃がした両手で拳を握り、魔王は膝の上に置く。
(来るのか?)
ゲームであれば好敵手と、腕を開いて歓迎する相手。
魔王と切っても切り離せないファンタジーヒーロー。
それを迎えるかもしれない未来、劇の脚本を思わせる演出、ありふれた物語の展開を前に、プレイヤーとしての彼の意識は────────不思議と、怒りに燃えていた。
「ははっ!」
踵で椅子を打って立ち上がる。
何事かと集まる視線に手を振って黙らせ、虚空に指を突き入れ内部を探り、己の装備を取り出した。
「はははははっ!」
手ずから行うまでもなく、装着されてゆく黒の装具。
暗黒の鎧、漆黒の兜、深淵の具現。
形成される闇の衣が、魔王に相応しい禍々しさを備えていく。
終わりに兜のバイザーを跳ね上げたハルキは、向けられる視線に笑って見せた。
「魔王様……?」
その力を知るティアの、不安も恐怖も希望も期待も、ない交ぜになった瞳を見詰める。
縋るようにして彼を召喚した少女は、感情をひた隠しに、それでも消しきれない想いで魔王を見た。
「─────────いいさ。やってやろうじゃないか」
宣言する。魔王らしく、強く傲慢に。
(ああそうだ)
元より、彼には現実も異世界も関係ない。
突き詰めた<迷宮の魔王>のあり方。具現した迷宮、実際の玉座。
そのどれも、本物かどうかなど無意味だ。
(難しく考えることもないさ)
リアルで物足りないから電脳の世界に身を投じた。
そこで掲げた夢にひた走り、かつての地位と力、己の迷宮を築いた。
だから現実でも異世界でも、彼が自ら楽しく生きようとする限り、やることは常に変わらない。
この一週間、日々の暮らしがそうだったように。
(どうせ元から敵同士。ましてや向こうから来るなら、迎撃するのに理由はいらない。それで迷宮が守られるなら。オレとオレの迷宮を求めて《召喚》したティアを、この迷宮に感謝する魔人を、新しい生活を、守って続けていけるなら)
そしてこの食堂で、つい先ほどまで交わされていた、笑みや言葉を思い出す。
意思持つ配下、そばの他者に、己を頼る美しき姫。
彼らと囲む団欒と談笑、送る日々の暖かな温度。
《召喚》で失ったものはいい。
それと引き換えに得たものがあり、訪れることができた場所、およそ全てのプレイヤーにとっての夢、現実としての異世界がある。
(やることなんて。決まってるよな)
だから。
もしもそれを奪うなら。ただ壊そうとするのなら。
彼を討ち、迷宮と、彼の暮らしを壊さんとするなら。
<迷宮の魔王>たるハルキにとって。
勇者は────────絶対的な敵だ。
「勇者が来たらオレが倒す。ティアは心配しなくていい」
「~~~っ!」
向けられた紅の瞳を見詰める。
ハルキが《召喚》された日から、敵や魔人の中で唯一、恐れも敵意も宿さぬ双眸。
彼が解いた重荷のせいか、過ごすうちに弛んでいった気のする眼が、魔王の笑みに涙ぐむ。
「流石は魔王様っ、勇者なんぞ何するものぞ! 物の数ではありませんな!」
迷宮以上に安全な場所などおそらくない。
迷宮を捨てて逃げるだけならいつでも出来るが、それは最大の敗北であり、既に関わった多くの魔人、そしてティアを見殺しにする。
生産設備を失うだけでも、餓死と病死が続くだろう。それは出来ない。
命を懸けることはせずとも、《召喚》のあの日に見惚れた笑顔を失うなら、先ずは試す方がいい。
そんな計算を巡らせる傍ら、こういう時には眷属の調子がありがたかった。
「任せてくれ。ティアと魔人はちゃんと守る。勇者に挑まれてこその魔王、撃退してこその迷宮だ。そのためにも先ずは準備だな!」
パン、と打つ手を合わせ、全体の気分を切り替える。
「オーケー! それじゃあ解散、それぞれ作業に戻ろう! 勇者が来るなら魔人の皆が動揺するかもしれないから、話すかどうかはティアたちの方で決めてくれ。デカラビアは迷宮の警備。オレは対策を考える!」
決定を伝えて席を立つ。
王国の姿勢がおおよそ鮮明に読めた以上、既に議題は解決された。
ならば腐っていることもない。
迷宮という閉ざされた空間、太陽のない闇の中で、暗く沈んだ雰囲気こそが、彼の最大の敵なのだから。
「了解です魔王様!」
「了解しました」
「っ……はい!」
浮かび上がったデカラビアが扉へ向かい、球状の体でどう触れたのか、ドアノブを回して廊下へ出る。
後続のために開けられたままのドアをくぐり、笑顔に戻ったティアも向かった。
去り際、魔王に向けられたのは、感謝をたたえた姫の瞳。
「魔王様。余計かとは存じますが、念のため」
────────その後の執事は足音を殺し、主を見送って扉を押すと、部屋を閉ざす。
ひそめた声で素早く、彼は真剣に言った。
「お嬢様のこともありますが。もしも貴方が討たれれば、我々の全ては終わります。迷宮と魔王様のお力は素晴らしく、しかしそれだけに、もはや魔人はそれなしで立ち行かないでしょう。もしもの際は、どうかご自愛ください。私めであればいくらでも盾に。おそらくその程度しかお役に立てないでしょう。悔しいですが…………奴らは強うございます。お気をつけを」
「分かってるよ。けどありがとう」
「叶うなら。どうかお嬢様のため、仇を取って下さいませ」
光を受けたモノクルと、オールバックが床に向かう。
深々と下げられて動かない頭は、この執事にして初めての、心底からの一礼だった。
しばらくしてようやく顔を上げ、ハルキを見ると一歩下がり、身を翻して退室する。
「……ふう」
後には魔王だけが残り、彼の意識に広がる知覚は、各自が離れたことを示す。
溜息を吐くと、ハルキは静かに目を閉じた。
(魔王として召喚された以上、どうせいるなら避けて通れない道だしな。知らなきゃ不意打ちで殺されかかったかもしれないし)
物語なら勧善懲悪を張る勇者は、果たして来るのか。来るならいつか。
少なくともこちらの視点で見れば、あちらこそが破壊者だ。
元いたゲームならともかく、こちらであればティアや眷属、小悪魔たちと暮らすだけの、平和な日々も望めるのである。
それこそ寿命や老化のスピードも、<魔王>の体ならわからない。
(<魔王>と言われちゃ、もう反論もできないからな)
電脳の中で数千数万と時間を過ごし、元のように馴染んだ体。
データが有する種族名は、そのままに<魔王>。
秘めた性能は生身の数百倍を超える。
これが情報の実体化なのか、リアルの体が融合、変質したものなのかは分からない。
ただ、仮に。
《召喚》の逆を行っても、既にハルキが元の世界、元の体に戻れるかは不明だ。
召喚直後の説明で聞いた、送り返しを想定しないありがちな方法。
「だったら」
感謝はあっても恨みはない。
ただでさえゲームに熱中し、捨て気味だったリアルへの興味。
人を超えた体と現実の迷宮、そしてそこで関わる他者が、現実の意義を更に薄く変えている。
異世界だけでも儲け物。人間の域まで超えたとあっては最高だ。
彼がティアたち魔人に見せる、施しにも似た厚意の源。
だからこそ。
「オレは迷宮を守る。それだけさ」
拳を握る。
興奮は別に、顔も知らない勇者への怒りは、魔王とセットで語られる敵への因縁なのか、それともある種の虫の知らせか。
全員の手前ああ言ったが、今も胸をざわつかせる、焦燥じみた感情は何か。
いまだ、彼には判らない。
ただし。
いずれにせよ、結論から言えば。
ハルキの予感は────────遠からず、的中することになった。
次回「第13話 戦いに備えて」は12月14日(土)18時を予定。
掲載予約済み。
勇者の性別に関しての削除ミスを修正しました。
「彼女に」が抜けていました。失礼しました。
本作の主人公は基本こんな感じになります。
後で軽く触れて終わる予定でしたが、いただいた感想を見て、こちらで加筆しました。
※印象がおかしくなるので、前話の「拷問~」の件は削除しました。ご指摘ありがとうございます。また、誤字脱字なども修正しました。