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3.シア



『蔭なる守護者』



3.シア Lv.92


特徴:冷静 声の影武者 長


王の傍にいつも控える蔭の長。戦闘部隊長は蔭全体を統べるので、立場上はソネットの上司にあたる。が、ソネットとはあまり折り合いがよろしくないのであまり敬われない。性別不明。中性的な声を持つ。変声の能力に長けており、時折声だけギルベルトの影武者を務める。その重大な役割を担うだけあって、ギルベルトからは絶大な信頼を受けている。そしてレイディアに関して時々八つ当たりを受けている。戦闘能力はエリカに勝る。自己主張の激しい蔭達の首根っこを掴んで力づくで大人しくさせるのもシアの仕事。労わってくれるのはレイディアくらい。存在を主張していないだけで、外出中のレイディアの護衛でたまに付いて行ったりする。








(シア)の一日~



基本


朝:ギルベルト起床。同時に護衛の交代でシアは暫し仮眠。


午前中:ギルベルト執務中。シア『ミレイユ』で食事。


昼:ギルベルトどこそこの国の使者と会食。シア、ギルベルトの傍に戻る。彼らの会話を盗み聞き。


午後:ギルベルト執務もしくはまた別の使者と謁見。シア、ギルベルトの傍に控える。もしくはレイディアの護衛にまわる。


夕方:ギルベルト執務中。シア、ギルベルトに傍に控える。


夜:ギルベルトどっかの使者と晩餐。シア、護衛の交代。自身も食事に『ミレイユ』へ。


夜2:ギルベルト失踪。シア、報告を受けレイディアの元に走る。ギルベルト発見。


真夜中:ギルベルト、レイディアと星を見る。シア、寝るまでのほんのわずかな逢瀬にちょっぴり和む。


真夜中2:ギルベルト、レイディアと就寝。シア刺客が潜んでいないか周囲を部下と共に警戒。


朝:日の出前にギルベルト起床。レイディアが日の出前に起床する為。シア、護衛を交代。『ミレイユ』で仮眠。








「…なにこれ。あいつ自由時間が無いんだけど」

ぺらりと一枚の紙を机に放り、ソネットの呆れたような呟いた。紙を覗きこんだ諜報部隊副隊長ネイリアスは笑った。

「長の鏡のような生活だね。文字通り王の蔭だから仕方ないと思うよ」

「だからって、時々は行きたくなるじゃない。買い物とか、舞台とか、美味しい物巡りとか」

「全部女の子が好きそうなやつだね」

「ねぇ、ネリー。あいつの入り用の物は全部私達が揃えてんのよ? 自分で選んで好きな物を買いたいとか思わない、普通?」

「あの人が構わないならいいんじゃないかな?」

おそらくだが同年代であろう声とネイリアス。だから、彼女の言うこだわりはあまりないことに共感をもつ。

「ねえ、あんた何が好きなの?」

ソネットは天井に向かって大きな声を出した。

「………」

返事はない。しかしソネットは続ける。

「ディーアちゃんにも言われてんのよ? シアさんにはお休みはないのでしょうか、て」

「…………」

「今度ネリーと行ってきたら?」

「……必要無い」

「え? あ、ちょっと待ちなさいよ」

天井の気配が消えて、ソネットは椅子に座りなおした。

「…極度の引きこもりなのかしら」

おたふくのように頬を膨らませて鋭く息を吐き出すソネットに、ネイリアスは小さく笑った。シアとソネットは根本的にウマが合わない。しかし、根っからの世話好きなソネットは何だかんだでシアの世話を焼きたいらしい。

「ねえ、ソネット」

ソネットに先程の紙をひらりと寄こす。

「良いんじゃない? ほら、ここ」

ネイリアスは長の一日の午後の部分を見せる。

「時々お出かけするレイディア嬢について行ってるでしょ?」

「…」

「ならさ、長の欲しい物はレイディア嬢が買えるよね」

レイディア相手に固辞することは難しいから。

「…そうね。陛下が時々あいつに八つ当たりしてるの思い出したわ」



肩を竦めてソネットは紙を折り畳んだ。




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