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電車を降りると今日も駅は人であふれていた。
このまま私が見えないように隠してくれればいいのに・・・
「夢羽?」
名前を呼ばれてやっと我にかえった。
私たちは改札に向かって歩き出す。
改札を抜けて急に結蒔が振り向いた。
「っで返事きまった?」
「ん?」
「俺、前の彼氏がどんなやつかとか、どれだけ好きだったかは
分からんけど、夢羽が悲しい顔するのは見たくないな。
少しずつでもいいから、俺の事見てくれないかな^^;?」
「・・・・・。スキになれるかわかんないょ?」
「それでもいい」
「わかった」
「まぁ、コーヒーでも飲みますか!w」
そういって駅の近くにあるカフェにむかった。
「結蒔は彼女いないの?」
「ん・・・^^;彼女いるのに夢羽に告るって最低じゃね?」
「wwwwそうだねw」
正直付き合ってる感じはしなかった。
でも、結蒔と話してると龍のことを考えずにすんだ。
自分勝手だな・・・私。
喫茶店に入ろうとすると向こうから見回りの警察がやってきた。
「やばw」
結蒔の声と同時に手をひっぱられた。
「夢羽走れる?」
「無理かなw足首悪いんだよね」
「一緒につかまるかw」
「ちょっとー!!君たち」
「「はい・・・」」
私たちは警察に連れられて歩き出した。