唐突
「俺だよ?」
「誰?」
誰・・・。
何で私のことを知ってるの?
恐怖と不安でいっぱいだった。
「だーかーらー俺!
結蒔だってw」
「・・・・ぇ?結蒔くんっ??」
「そうだょー!!」
「ごめん^^;知らなかった」
私の勝手なイメージだけど
すっごくチャライイメージだった。
でも、意外にも黒髪の似合う
どっちかって言うと優等生?タイプの人だった。
「なんかちがう・・・。」
つい本音がでてしまったw
「あははははww」
「ってか、何でいるの?」
「ん?えっと・・・一緒に帰るって
約束したから?」
あぁ・・・・。
やっぱコイツ馬鹿だ・・・。
見た目だけかよw
「学校は?」
「ん?遅刻だったからめんどくさくて行ってないw」
電車には人がいなくて私たち2人の会話しか
聞こえない。
「夢羽ちゃんはさ、彼氏いるの?」
「え・・・っ。え・・・っとぉ・・・。
んー。別れたばっかかなw^^;」
「あ・・・。ごめん・・・。
でも・・・」
「でも?」
「よかった^^」
「はぁ?」
あっ・・・。
初対面の人に「はぁ?」ってゆっちゃった・・・w
でも、なんでいいわけ?
意味がわからない。
すると、結蒔は立ち上がって私に手を差し出した。
「俺、夢羽ちゃんのことが好きでした。
付き合ってくださいっ!!」
・・・・・はぁ?
えっ・・・・なんで?
好きでした?
んー????
「前から私のこと知ってるの?」
「ぅん・・・。」
私はずっと前から結蒔と出会っていた。
それは9年さかのぼった6歳の夏でした。