謎の男
♪♪♪
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おぉ✿
本当にメールきたっ
むっちゃ嬉しい^^
いっつも倖香から夢羽ちゃんの
話聞いてるよ
俺の名前は田村 結蒔
よろしくねぇ^^
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うわぁ・・・
正直軽そうな男の子だと思った。
女の子に慣れてるとゆーか・・・^^;w
まぁ、メールするくらいなら
いいかな?
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そうなんだw
私の何をゆってるのかは
知らないけどね^^;w
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「夢ーーーーー!」
後ろを振り返ると春がいた。
「もぉ!夢だけで呼ばんでよぉ」
「へへwだって呼びやすいもん」
春は2次元にどっぷりつかっている。
どっぷりねw
本を読んでは「〇〇くんのキャラいいっ!」
ってゆってるw
「昨日は、クーデレってたまらないw
萌ポイントだっ!」ってゆってたっけな?w
「夢羽もさぁ、2次元にはまればいいのにw
そしたらさぁ、辛くないよ?」
「ん・・・。やだw」
「このぉ~!!」
いつもこんな感じで学校に向かっている。
今日は私の気分とは裏腹に澄んだ青色だった。
「おっはよー^^」
クラスのみんながぞくぞくと教室に入ってくる中
私は気分が乗らなかった。
「夢羽、帰ろうかなぁ~w」
「え?なんでw」
後ろの席の友姫が体を乗り出してきた。
「テンション上がんない^^;」
「まじかぁ・・・。たまにはいいんじゃない?w」
「うんwじゃあ、帰るw」
「先生にゆう?」
「んー。適当にゆっといてw」
「おっけーっ!」
こんなこと初めて。
もう少しで高1もおわり2年になる。
こんなことでやっていけるのだろうか・・・
ブー ブー
ポケットの中で携帯がなっている。
(結蒔)
ディスプレイに表示された。
暇だなwこいつw
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今日さぁ、倖香と一緒に
帰るんだろ?
俺も一緒に帰っていい?
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あぁ・・・
倖香に電話しなくちゃっ
忘れてたw
一緒に帰るんだったw
プルル プルル
「もっしもーし」
元気に倖香がでた。
「今日さぁ、テンション上がらないから
帰るわぁw」
「まじかよwそんな理由で帰れるの?」
「だって、先生にゆってないもんwwww」
「うわぁーwwまぁ、気をつけて帰りよ?」
「おっけー^^」
あ・・・
誰だっけ・・・
結蒔か
メール返さないと・・・
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ごめん・・・。
今日は今から帰るんだ。
また今度ね
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ホームに座っているとふわふわと雪が
振ってきた。
「・・・・・キレイ・・・」
思わず声がでてしまった。
ピー
駅員さんの笛がなって電車がホームへ入ってきた。
プシューっ
ドアが開いて暖かい空気が私をむかい入れてくれる。
ちょうど席が開いていたので座り、ポケットから
ウォークマンを取りだし、耳にイヤホンをつけた。
流れ始めた曲は、龍の好きだった歌。
悲しくて切なくて・・・
でも、今でも変わらず好きな私。
私と龍との最後のつながりのようにおもえた。
龍・・・
今なにしてる?
仕事してる?ご飯食べてる?それともまだ寝てるかな?
何かあれば思い出してしまう・・・。
そんなことを考えていると・・・
どれくらい時間がだったのだろう。
私の降りる駅の3つ手前のホームで電車が止まっていた。
「あのぉ・・・。」
知らない男の人が私の目の前にたって
なにか話しかけている。
イヤホンを耳からはずした。
「なんですか?」
「夢羽ちゃん・・・だよね?」
「え・・・・。」
知らない男は私の横に座った。