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REALITY  作者: むぅ
3/8

裏切り

人に裏切られることは慣れているはずだった。

友達からも彼氏からも・・・。

だって、中学の時からそうだったから・・・。

小さい頃から自分の意見をはっきりと言う子だった。

悪いことは悪いと・・・言えば良いと思っていた。




中学3年の時、それはなんの前触れもなくやってきた。

「奈々ってうざくない??」

始まった。女子の会話。こうゆう会話が苦手だった。

自分より弱いものを見つけて、自分がのし上がる。

そんな考え方が嫌いだった。

自分の気に入らないことがあれば悪口をゆう。

正直めんどくさかった。

「ねぇ、そう思わない?夢羽」

「えっ?あっ・・・。夢羽は何も思わないかな。」

あたりさわるのないことを言って、

どちらともに付かず、どちらからも好かれたかった。

コレが本音だと思う。

私が一番最低だ・・・。

奈々とは川田 奈々(かわだ なな)。

可愛くて人懐っこくて、男の子にもモテるような

タイプの女の子。人のことを悪く言わないから

私は好きだった。少し憧れ?もあったw


そんな奈々が悪く言われだした理由・・・。

それは・・・


奈々は1人の時間が好きな子だった。

別に嫌われてるからとゆう理由でもなく、人に気を使うのが

嫌だったからだと思う。

でも、女子は楽しくないのに一緒に笑ったり

トイレに行ったり・・・流行に敏感で話が合わないと

少し変な目でみられる。

これに合わせるのがしんどくなったんだと思う。

だんだんとグループから孤立するようになった。

ノリが悪いからとゆうそんな些細なことだった。


奈々が1人でいるのはおかしい!

そう思った私は、奈々に声をかけた。

「おはよ^^」

「夢羽・・・。うちなんかかまわんでいいのに」

「なんで?夢羽は奈々と話したいから来ただけだしw」

「ww。ありがと」


それから私は奈々と一緒に行動するようになった。

毎日どちらかの家で遊んだり、授業中に手紙交換したり・・・

だんだんと仲良くなり、奈々が心を開いてくれはじめていた。


その頃、私と奈々のいたグループではターゲットが奈々から

私にかわり、孤立させようと考えていた。


私はきっと大丈夫。


何を根拠にそんなことを考えたんだろう・・・。

私はだんだんとクラスから孤立するようになった。

でも、奈々は違う。

私のそばからいなくならない。

そう信じてたのに・・・



今までのことは何もなかったかのように

前のグループに戻っていき、

まるで私なんか空気のようにあつかわれた。


悲しくてしんどくてつらい時、

いつも変わらず助けてくれるのは

その時に付き合っていた岡本おかもと 健太けんただった。

健太とは中2になってから付き合い始めた。

健太からの片思いから始まり、周りからのフォローもあり

今にあたる。

健太は明るくて気さくで誰とでも仲のいい

クラスの中心人物のような存在だった。

どんなときでもそばで励ましてくれていた。


「健太・・・。1人になちゃった・・・。」

きっと期待していたんだろう。

健太ならいつものように「大丈夫!俺がいるからっ。」

ニコっと笑って言ってくれると・・・

「もぉさぁ終わりにしねぇ?」

「・・・・・・ぇっ・・?」

「お前といるせいで俺まで孤立してきたわ。」

「・・・ごめん・・・。私・・」

「もぉお前の話なんて聞いてられんわ。

 今こうやって一緒にいるのも今日で最後だから。」


「っっぅ・・・うぅ・・・」


別れは突然だった。

健太は私の前から消えていった


次の日から私の孤立はエスカレートしていた。

それは・・・あのクラスの中心人物

健太のせいだった。

ありもしない私のうわさを流し、

みんなはいつも私のそばにいた

健太の言うことを信じ、どんどんと離れていく・・・


辛い日々が続いた。

友達も大切な人も一気になくしてしまった

なにもやる気がおきず、食欲もなく

食べては吐いての繰り返しだった。

でも、親になんて言えるわけもなく

保健室に通うようになった。



中3とゆうこともあって、受験で塾に通っていた。

そこでも、学校のうわさが流れ私の席が

みんなの荷物置きにされたり、大きな声で悪口をゆわれたり・・・

だんだんと塾にもいかず、外で時間をつぶして

帰る日々が続いた。



それからとゆうもの、人からどう思われているか

過剰に反応するようになり、人に合わせることで

安心感をもとめて自分を守ってきた。

1人になることが怖かったから・・・


だから、私のことを知らないところでやり直すために

岡山の学校に通っているのだ。

もちろん、今までのこと全て親に言えるわけもなく

「友達いっぱいで毎日たのしいよ」

っと明かるい子を演じてきた。

だって、心配かけたくないから

自分の子供が嫌われてるって思われたくないから




高校生になった私は今、たくさんの友達に囲まれている。

クラスで副委員長をやって結構充実した毎日を送っている。

そこには今までの私はいない。

でも、たまに楽しくないのに笑ったり、

人にあわせてしまうくせがでてしまう・・・。

そんな自分が嫌になる。



今までの全てを受け入れてくれたのが龍だった。

そんな大きな存在をなくした今、頑張れるはずもなく

前にもどりつつあった・・・。




助けて・・・

たすけて・・・

タスケテ・・・・・



「おっはよ^^

 電車、途中まで一緒でしょ?

 一緒にいこ^^」

「あ・・・。ぅ、うん^^」


私に声をかけたのは、保育園からの友達。

野崎のざき 倖香ゆきか

彼女とは家も近く今でも仲のいい私の唯一

親友と呼べる人だ。


倖香とは学校が違うがたまに

こうやって一緒に電車であう。


「夢羽・・・。少しは元気でたぁ?

 カラ元気してない?」

「ん・・・。ちょっとだけ?w」

「私さぁ、夢羽に紹介したい人がいるんだ。」

「誰?」

「いや、別に付き合うとかじゃなくて、

 ちょっといいかな?って私が夢羽に

 オススメする人なんだけど・・・。」

「あぁ・・・。メールするくらいなら・・・^^;」

「おっけー!」

そう言って倖香は私の携帯にメールを送った。


__________

yuu.0902@・・・・・

__________


「これにメールすればいいの?」

「そそっwんじゃ私、おりるね^^

 帰りにまたメールするから一緒に帰ろうね♡」

「うん^^」


どうしよ・・・

送ったほうがいいの・・・・かな?



__________

はじめまして夢羽です。

倖香から聞きました。

よろしく(´・ω・●)

__________



メールを送り終わると、電車は最寄の駅に

付いていた。





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