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有り金溶かしたら悪魔がやってきた

掲載日:2026/02/09

「Fxで有り金溶かしちゃった……これは政府の陰謀に違いない。お偉いさんを殺しに行こう。そんで死のう」


「は~いこんにちは~」


「わお、3階にも関わらず窓からダイナミック侵入。こんにちは」


「挨拶ありがとう。絶望の匂いがしたのでやってきました。こちらは粗品ですが、インドにて足で踏んで作られた水あめです」


「これはご丁寧にありがとうございます。窓直してください」


「失礼しました。はい悪魔ぱわ~でちょいっと」


「あ、悪魔の方でしたか。では」


「ちょっと待ってね」


「何か?」


「行くなら明日にしてほしいんだよ」


「悪魔の言うことを正直に受け止めると?」


「君そんな信心深くないでしょ。いったんインド産水あめ食べなよ」


「三途の川直行のチケットはもう持っていますので」


「もったいない。三年物なのに」


「悪魔か」


「悪魔だね」


「で何しに来たんですか?」


「いい絶望してたから、魂をもらおうと思って」


「イケメンになってから出直してきてください」


「容姿差別反対!」


「まず性別から変えろと」


「同性じゃダメ?」


「否定はしないけど、当事者にはなりたくないです」


「女の子は女の子同士で、男の子は女の子にして女の子同士で恋愛するべきだと思うの」


「悪魔か」


「悪魔だね」


「じゃあ魂あげるんでお金稼ぐ方法教えてください」


「あ、そんなことでいいんだ。いくらぐらいほしいの?」


「いったん300不可思議くらいで」


「いったんで済む額ではないかな」


「あとできればギャンブルで稼ぎたいです」


「今所持金いくら?」


「300円」


「君悪魔だったりする?」


「人間です」


「まいった。頭がおかしいやつのところへ来てしまった」


「失礼な悪魔ですね」


「悪魔だし」


「それもそうだ」


「ちなみにギャンブルなら何でもいい?」


「できれば達するくらい興奮できるものがいいです」


「ギャンブルは当たれば全部そうじゃない?」


「Fxは違いました」


「君がなんでFxで有り金溶かしたかよくわかったよ。競馬でいい?」


「お金が稼げるなら何でもいいです」


「よし、なら競馬場に行こう。幸い今日はレースの開催日だ」


「競馬場ってどこですか?」


「東京」


「ここ北海道ですけど」


「そういやそうだった。なんか寒いなと思ったんだ」


「そりゃ水着みたいな格好してたらそうでしょうよ」


「ストーブつけていい?」


「お金ないからダメです」


「じゃあ早くいこうよ」


「どうやって行くんですか」


「悪魔ぱわ~でちょいっと」


「悪魔ぱわ~便利ですね」


「いくよ~。アバダレダブラ!」


「ちょっとオリジナリティを出すのはやめませんか?」


「ダメ?」


「恥ずかしいです」


「そんなこと言ってたら着いたよ」


「あったかいですね」


「北海道と比べたらね」


「会えない母のハグを思い出します」


「重い」


「冬の北海道は厳しいと沖縄に行ってしまいました」


「軽かった」


「おお、紙切れを握り占めながら叫んでいるおじさんがたくさんいます。私以外皆外れればいいのに」


「これは名誉悪魔」


「そうだ、馬券はどこで買うんですか」


「あっちだね」


「あの長蛇の列ですか?」


「そうだね」


「並ぶのダル過ぎません?」


「風情だよ」


「ネットで買えないんですか?」


「買えるね」


「買いましょう」


「ダメだよ。G1レースの日は応援している馬の100円馬券を握りしめるんだ。万が一それが当たったら換金しないで家宝にする」


「私はお金を稼ぎに来たんですけど」


「風情がない」


「どの馬を買えばいいんですか?」


「気に入った名前の子でいいよ」


「それ本当に当たるんですか?」


「当たらなくても悪魔ぱわ~で人も機械もバグらせるだけだから」


「人心無」


「我悪魔」


「悪魔理解」


「じゃあこの子で」


「アリガネトカシタ。君すごいね」


「私はこの子と心中します」


「しないで」


「あ、レースが始まりましたね。初めてなのでドキドキします」


「なんか展開速いな」


「おら差せーっ!差せー!ぐわーっ!」


「君ほんとに始めて?」


「そんな後ろにつけて届くわけないだろうが!」


「絶対初めてじゃないよね」


「それでは悪魔さん。バグらせてください」


「悪魔より悪魔らしい」


「情緒が怖い。えい」


「おお、お札がいっぱい。これでどれくらいですか?」


「3連単517倍だから15万とちょっとだね」


「私いくらほしいって言いましたっけ?」


「300不可思議だね」


「一見遠そうに見えますけど、これから増えると考えたら割とすぐですか」


「いや外れるときもあるから全然すぐじゃないよ」


「外れるんですか?」


「外れるよ?」


「悪魔ぱわ~は?」


「毎回当たるギャンブルとか気持ちよくないでしょ」


「それもそうですね」


「ということで、君が死ぬまでよろしくね」


「もしや私、死ぬまで300不可思議稼げないんですか?」


「人間の生涯年収の何倍あると思ってるの。そういう事だから、稼いだお金で今日の夕飯買いに行くよ」


「一緒に食べるんですか」


「何なら一緒に住むけど」


「……まぁ、悪魔さんといるのは楽しいのでいいですけど」


「お、デレた」


「デレてないです」

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― 新着の感想 ―
テンポがよく面白かったです。 途中出てきた馬名が特にツボでした(笑) 300不可思議、現金にしたらいったいどのぐらいの大きさになるのか想像もつきませんね。
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