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夜の風
ひとり寝を
寂しい闇と想わずに
心地好いさと声にする部屋
朝が来て
綺麗な風が吹いて来る
生きてゆくってまぁまぁいいよね
少しだけ
寒い気がするその嘘は
広すぎる家の壁に吸われて
ようやっと
絞り出せたと云うわりに
想いが届いてない気もする声
春が咲く
こころの中で音がする
にっこり君も咲く弥生坂
ほんとうの
ことが云えればひとの目は
あれほど鈍く光らないだろ
ゴミ捨てが
できない理由があるとして
いい訳云って嫌われる朝
ただやれば
良いのだという真実を
知ってそれでも朝が弱くて
山と海
異人の館がある街は
すこしあの春想い出させる
だれよりも
ひとりの夜が嫌いだと
求めた胸をすり抜ける風




