スピンオフ『まなぴーが語る、ころん観察記』
《コロン様主催企画「アフォの祭典」参加作品です。》
これは、小5文絵師(自称)まなぴーが、親友ころんの破天荒な日々を冷静かつ愛情深くつづった、やさしくてちょっと笑える記録です。
↑コロン様よりイラストをいただきました♪m(_ _)m<ありがとうございます(笑)
【元となった素晴らしい作品!】
①ちいさな犯罪者、転田ころん(作者: しいな ここみ様)
https://ncode.syosetu.com/n9851kv/
②ちいさな犯罪者、転田ころんの特訓(作者: しいな ここみ様)
https://ncode.syosetu.com/n1264kw/
コロン様、しいな ここみ様、ありがとうございます!m(__)m
《一章》
【ころんは、風のようにドブに飛び込む】
ころんとは、小学一年生からの友だちです。
最初に声をかけられたのは、給食のときでした。
「ねえ、牛乳って、飲んだら透明にならない?」
私はその日、世界がすこし広くなった気がしました。
・・そして、あれは三日前。
ころんがいきなり、ランドセルを投げ捨てて走り出したのです。
「川だ! 今日こそ泳げる気がするっ!」
その先にあったのは、ドブ川でした。
私が「やめなよ」と言う前に、もう飛び込んでいました。
彼女は3秒で沈み、助けを求めて水面から手を出しながらこう叫びました。
「まなぴー! プールより深いわこれ!」
私はその時、ノートにこう書きました。
『ころんは、まちがえることをこわがらない。
まちがえたまま、進んでいく。
だから、まちがいごと愛しくなる。』
《二章》
【ころん、プリンに毒を盛る】
ころんのお家(築50年)に遊びに行った時です。
ころんが真顔で言いました。
「プリンには、毒が入ってるの」
私はスプーンにプリンをのせたまま、思考を止めました。
「自分で、下剤入れたのよ。食べない訓練だから」
その3秒後にはプリンが完食され、ころんはトイレにダッシュしていました。
その夜、私はふと気づきました。
ころんは、自分にとっていちばん好きなものを、『食べない』という修行に選んだのです。
『ころんは、だれにも真似できない強さを持っている。
それはたいてい、方向がちがう。』
《三章》
【ころん、愛に敗れる】
ころんには、好きな人がいます。
諫山くんです。
ころんは“ハニートラップ”という言葉をどこかで覚えてきて、『男の子を落とす技術だ』と信じています。
リップを塗り、うしろで鏡を見てた私に言いました。
「ねえまなぴー、色気ってどこに売ってるの?」
私は答えました。
「たぶん本屋と、雨の日のバス停」
ころんはよくわかっていませんでしたが、うなずいていました。
諫山くんの前に立った彼女は、赤くなって、結局何も言えませんでした。
ずぶ濡れでもその背中は、たしかにキラキラして見えました。
『ころんは、まっすぐで、そのままの自分で勝負している。
今度、色気は売っているものじゃなくて
自然ににじみ出るものかもしれないよ、と教えてあげよう。』
《四章》
【ころんは、転んでも】
ころんの本名は、”転田ころん”。
ころんはたぶん、一日に三回は転びます。
でもそのたびに、「これはバク転の練習だから!」と前向きです。
彼女の転び方は派手で、痛そうで、でもどこか自由です。
わたしは転んだ彼女のそばにノートを置いて、そっと書きます。
『ころんは、笑いながら転ぶ。
転びながら、笑う理由を作っている。
そんな生き方ができたら、文学よりすごい。』
《終章》
【ころんとわたし】
わたしはいつも、ころんを見ています。
わたしは書く人、ころんは動く人。
ぜんぜんちがうけど、だからすごく、いっしょにいたい。
ころんは今日も言いました。
「ねえ、今度いっしょに忍者屋敷に忍びこもうよ! 無断で!」
それは犯罪なんだけど、
でもたぶん、ころんの中では“友情イベント”なんだと思います。
わたしは今日も、ペンを持って思います。
『この世界に、ころんがいてくれてよかった。
明日は映画館に行く予定なんだ、と言いそびれた。』
と、絵と文を書き入れた。
〜おわり〜
コロン様をはじめ、素晴らしい方々がおられる限り、”なろう”は永遠に不滅です!
いつも、ありがとうございます♪m(__)m
明日、鬼滅を観に行ってきます!٩( ''ω'' )و←マテ
↓(追記)
観て来ました!うるりんと来て、時間が過ぎるのが早いと感じました!(ノД`)
↓(追記の追記)
コロン様よりイラストをいただきました!カッコいいヒーロー(ヒロイン?)だけども…( *´艸`)