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第六話 魔術練習場

 地下室に入って来たラウルは目を点にして、頭にクエスチョンマークを浮かべている。

 

 俺のナイスなドスコイによって破壊された扉。


 それに、さっき適当に資料を読み漁ったから、床がぐちゃぐちゃだ。


 一連の出来事をヴィンセントから聞き終えたラウルは、戦慄して震えながら、何かひとりごとブツブツと言っている。


 俺、相当ヤバイことしちゃった感じ? 

 

 でも、前世の知識を踏まえると、こういった状況は謝ればなんとかなるはず!


「お父様……ごめんなさい……」


 とりあえず、俺は謝罪の言葉を口にした。


 すると、父ラウルは意外にも優しい声で言った。


「エドガー、悪いのはこの部屋を隠していた父さんの方だよ。お前が隠し扉を見つけたのは偶然だ。エドガーは堂々としていなさい。」


 ……なぜかラウルの言葉に重みを感じる。何気なく言われた「堂々としていなさい」が胸に刺さる。

 

 それに、堂々と地下室を探検していたことをほぼ黙認してくれているのがありがたい。

 

「はい、分かりました。」


 いや待てよ? ラウルは俺が地下室で好き勝手に暴れたことはあまり気にしていない様だ。


 では、なぜ焦っているのだろう。


 すると、ラウルは目を輝かせてこう言った。


「それにしてもエドガー、瞬間移動ができるらしいじゃないか。さすがは私の息子だ! お父様にも見せてくれ!」


 ぜっ、 これは予想外だ! 瞬く間に俺の背筋が凍った。どうする、どうすればいいんだ。


 困った時の、助けて〜エリシア〜!


時間停止(クロノスタシス)は見せるとして、同時に魔法を使えることを暴露しても良いと思います。なぜなら、もうC級の元素魔法をマスターして、この家で練習できることは限られています。もし上手く話をつければ、より適した場所で魔術の特訓ができるかもしれませんよ」


 なるほど……。確かに、今の俺の魔術はもう家の中で制御しきれないぐらい強力になってきている。自由に魔術を使える場所は魅力的だ。

 

 ピンチをチャンスに変えるとは、流石はエリシアだ!


「そうだね、エリシア……ありがとう!」


「お父様、実はこの瞬間移動は、魔法なんです。僕は他にも、元素魔法四属性を扱えます。そこで、折入ってお父様にお願いがあります」


「エドガーはこの年で冗談を言えるのか、大したものだよ。魔法はな、魔石がないと使えないのだよ。ほれほれ、本当のことを言ってみい」


 めちゃくちゃウザイ。冗談を言っていると思われたんですけど。

 こうなったら、実演するしかない。


「お父様、僕の体内には魔石と同じ成分が大量に含まれております。ですので、僕は魔石が無くとも、魔法を使えるのです」


 その成分とやらが体内に含まれているのかは不明だが、前にエリシアがそう言っていた。


時間停止(クロノスタシス)


 俺はラウルの後ろに移動して解除した。


 右手にファイヤーボール、左手にウォーターボールを無詠唱で出し、それを合体され、風で吹き飛ばす。


 ラウルは、目が飛び出そうなぐらい大きく開けて唖然としている。

 

「無詠唱で四つの属性の魔法を使えるだと......」


 とゴニョゴニョ言っている。


「君は、今の三属性の魔法と未知の瞬間移動魔法を使える。一般人はせいぜい二属性までしか使えないのだよ。俺は四属性の魔法を使える人とは今までに一度も会ったことがないよ。」


 そうヴィンセント氏は供述している。


 なるほど。最も俺はこの前、光属性D級魔法のホーリーライトを習得したから、六属性使えるんだけどね。


 ちなみに、無詠唱で使えるのは元素魔法四属性のD級だけなんだけど。


 毎日練習してたら知らない内に無詠唱で使えるようになってた。


 俺は立ちながら気絶しているラウルの顔に小さいウォーターボールを飛ばした。ラウルは意識を取り戻したようだ。本題に戻ろう!


「お父様に一つお願いがあります」


「なっ、なんだね」


「僕に魔術の特訓ができる場所を教えて頂けないでしょうか?」


「そっ、そんなことか! もちろんだとも、エドガーよ」


 そんなことって何だよ。


「お父様、ありがとうございます!」


「ヴィンセントよ。あそこの森でよいか?」


「はい、問題ありません」


 あそこの森? で魔法の訓練ができるのか。ワクワクしてきた! なぜかラウルが嬉しそうな顔をしている。


「エドガー君、ついてきてくれ」


 俺は頷いて、ヴィンセントについていく。ラウルも上機嫌で俺の後ろに続いている。


 すると地下室の壁がくるりと回転した。ほう、隠し部屋からの隠し部屋か。少し進むと光り輝く魔法陣の前で止まった。


「これはなんですか?」


「転移魔法陣だよ!」


 おお、どこかで聞いたことがある! その名の通り、森にひとっ飛び出来るってことだね。


「みんなで一斉に踏むぞ」


俺とラウルが頷く。


「せーっの!」


その瞬間、俺の意識が途切れたーー


【★☆大切なお願いがあります☆★】


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