おかしな断罪
初めての執筆です。文章能力皆無なので期待しないでください(^_^;)
変でも最後まで書こうと思います。上げるのは不定期です。
「フィファリア!随分と数々の非道なる行いを我が親愛なるエリザリンに行ってきた事、私の耳に入ってるぞ!」
この国の王太子の声が、天井高く美しいシャンデリアのあるダンスホールに響き渡る。
「よもや言い逃れする事が出来ると思うなよ。証言者も居るのだからな。」
...何を仰っているのか。
フィファリアはこの国では珍しい紺の瞳孔に翠の縁の目をクリクリとさせながらコテンと首を傾げた。
このカフイロイヤ王国一の学園とも言われ、王侯貴族も通い、魔力を持った優秀な(少数ではあるが)平民も通っている、だが150年続く由緒あるアンノントル魔法学園の卒業舞踏会で...
なぜか断罪が始まった。
シルバーの光り輝く髪に、王家特有の琥珀の瞳を持つ王太子、セイセルス.ロア.カフイロイヤ殿下は顔立ちは精悍で美しい顔立ちを侮蔑の色に歪ませ、さらに言い募る。
「お前との婚約は破棄とする!
当たり前だろう?こんな残酷な女に私の隣など任せられるか!
...私の隣を任せられるのは、君の様な淑やかで優しいエリザリン、ソナタだけだ。」
「まぁ...セルス様。」
隣に寄り添っている艶やかな赤髪の令嬢らしき人物がさらにしな垂れ掛かる。
淡い金糸の髪を耳にかけ直しながら、おずおずとフィファリア.オデウス辺境伯令嬢である私は、殿下に声をかける。
「申し訳ありませんが国王陛下からお聞きになられていないのですか?」
一般の男性より少し背の高い殿下は、10歳くらいの身長しかない私を見下ろし言われました。
「この期に及んで悪あがきか!」
殿下は、呆れているようだけど...
私も少し呆れても良いかしら。
前世で1度読んだ断罪物?が内容にあったラノベを思い出し、異世界転生の定番なのかしらと思いつつ、殿下に話しかける。
「1年半前に私達の婚約は白紙となっておりますが。」
「はぁ?」
何言ってるんだコイツとか思われているようですが…
まぁ、本当に知らなかったのでしょう。知ってたらこんな馬鹿な事されないわよね。
うーん。殿下がとても心配になってきたわ。
そんな事を思いつつ私は殿下と初めてあった時のことから今に至るまでを思い出していた。