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夢から始まる話  作者: にわとり
2/4

②対峙

これの1話目、僕が2年半前に書いたみたいなんだけど、、どんだけ女の子に飢えてんの!??って文章だね。夢見すぎ。

いまになって読むと、痛いなぁ。

でも未だに彼女いたことないし、飢えてるよ(笑)


最近日記書き始めたんだけど、楽しくて、その勢いのまま小説に戻って来てしまった。

猫と鼠の話を書いて、まだモチベがあるんだけど、新しい話のアイデアが浮かばず。。これの続編でも書くかーって。

しっかし伏線がんじがらめすぎて今の僕の発想力じゃ回収できないレベルに伏線張ったな。過去の俺、伏線使うなバカ。回収できる段取りしてから張れ。ったく。

ではいつまで書くかわかりませんが宜しく。

目の前に現れたのは、高さは人間くらいだが、全長は2メートルほど、長い尻尾とギョロリとしたトカゲ特有の目、ズラリと全てが長い犬歯の並んだ大きな口をした、恐竜と言って遜色ない動物だった。デイノニクスという種によく似ていた。


「下がって!」


大樹はオトリになることを選んだ。一瞬の判断遅れが共倒れになる、どちらかが犠牲になるしかないと判断した。


頼りない枝を振りかざし、突進する。


ガブリ。

「ぐぁあああぁぁああっ」


右腕を噛みつかれ、ちぎられてはいないが、鮮血が噴き出す。彼は目の裏がチカチカするのを感じ、すでに意識が飛びかけていた。

ドカッ!

彼の下を縫うように走ってきた波が、デイノニクスの顎に石でアッパーを食らわす。

「グフッ、、グルルルルル、、」

一瞬ふらつきながらもすぐに体勢を立て直し、ギョロリと大きな目と瞳孔で狙いを波の方に定めたデイノニクスは、大樹を放す。

「うっ、ぐぅぅううぅう、、」

地面に転がり、痛みでもがく大樹を他所に、波に飛び掛かる巨大トカゲ。

「うあああああああっ」

石を投げつけるが首を捻ってかわされ、左腕にその牙が食い込む。

「ああぁああああぁあっっ!!」

死ぬほどの痛みが彼女を襲う。

大樹が死力を振り絞ってその方向を見た時には、彼女の首から上が口の中に入っていた。

それからも執拗に喉元を狙ってガブリガブリと歯を立てている。噴き出す鮮血で真っ白なワンピースが上からぐんぐん赤に染まる。彼女の声が途切れ途切れに聞こえていたが、すぐに聞こえなくなり、首から下が痙攣したかと思うと、ぐったりと動かなくなった。


「うぉああああああ!!!」

大樹は石を拾って最後の力を振り絞って立ち上がり、突進する。が、尻尾であえなく弾き飛ばされ、海の波打ち際にバシャンと落ちる。

首元に重い重い足の裏が乗っかり、カギ爪が頸動脈に突き刺さるのを感じ、声も出せずに意識を失った。


✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱


ヴーーーーッ、ヴーーーーーッ。

スマホの鳴動音で意識が覚醒してくる。


大樹は果たして、自室で寝ていた。

悪夢を見た後かのような頭の重さがある。

なかなか瞼が開いてくれないが、スマホがさっきからうるさい。

いったんノールックで電源ボタンを押して、静かにさせる。

天井を見つめる。

よく覚えていないが、とても不吉な夢を見た気がした。

すぐ横に置いてある時計で時刻を見る。

2024年7月25日(木)18:21

6時間くらい寝ていたようだ。昼寝にしては珍しく長く眠ったのに、なぜか眠気が取れない。夢の中でずっと起きていたかのよう。


彼はスマホと財布を引っ掴むと、とりあえず晩飯を買いに外に出た。

夕暮れ時でもまだセミは元気に鳴いていて、うだる気持ちに拍車をかける。

学生どもはこっから夏休みかぁ。俺も大学生だったら今頃優雅だったろうな。なんて思いながら、特に考えることもないので、何か連絡が来ていないかとスマホを開く。


知らない番号から不在着信が3件も来ている。


さっきのはアラームじゃなかったか。

そりゃそうか、休みの18時すぎなんてかける理由がない。

なんだ誰かと間違えてんのか?

なんせ番号からするに個人ケータイから。

なんかの営業とかだと大体前4ケタでわかったりするが、これは普通に個人ぽい。

こっちが登録してないだけの知り合いか?

などと思っていたら、さらに同じ番号からかかってきた。

まぁ間違いなら教えてあげよう。と応答ボタンを押す。


「大樹くん!??」


誰だ。女性の声だ。俺を知ってる女の人?で俺が知らない!?え、だれ。まじで心当たりないんだけど。


「あの、どちら様でしょうか?」


「あ、すみません。あたし山下 波と申します。清水大樹さんで合ってますか?」


「そうですけど、、

『良かったぁ〜〜』

、、??失礼ですが、どこで知り合いましたっけ?」


「、、、覚えておられないんですね。それより今どこにおられますか?変な意味じゃなくて、家とか職場ですか?」


「いや、、なんでそんなこときくんですか?」


「ごめんなさい。えっと、、、あたし以前、母の形見のハンカチ落として必死で探してたんですけど、たまたま通りがかった清水さんに拾ってもらって。そのときには名前もわからなかったんですけど、人づてにあなただと、最近わかりまして」


「全然記憶にないんですけど。それが本当だとしてどうして電話番号知ってるんですか」


「それは本当にごめんなさい。どうしてもお礼がしたく、父が探偵やってるので、無理を通して調べてもらいました」


「いや怖いですし、お礼も必要ないです。記憶にありませんし。さっきから怪しいですよ?もう切りますね」


「あーーーっ、待ってください!!ほんとにお願いします!!どうしても会ってお礼をさせてほしいんです!清水さんには記憶にないことでも、あたしにとっては人生で大事なことなんです。あたしのエゴに付き合ってもらうわけですが、損はないはずです。会ってお礼をさせてください!」


「けっこうですって。通報しますよ?」


「、、、そうですか。では最後にこれだけ聞いてください。恐ろしい夢を見たら、また何か思い出したら、あたしが誰かわかったら、すぐに連絡ください。キーワードは夢d ブツッ」


すぐ切ったった。なんだこいつ。お礼お礼言っといてお礼一言もなかったぞ!?しかも最後に中二病みたいなセリフ残しやがった、こええな。なんだ夢がどうとかって。こわっ。着拒だ着拒。

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