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転生法  作者: 881374
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第60話、同一人物の複数同時召喚は可能か?

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡



 ──さて、今回はこれまでに増して、すべてのWeb小説家の皆様、必見の内容だよ!



 何とかつてない、真に革新的な異世界転生(作品)の在り方について、様々な切り口から詳細に語っていく予定だから、乞うご期待!




 さて、『かつてない』とか『真に革新的』とかって、言うは易いが、実際に取り組んでいくに当たっては、多大なる困難が立ちはだかっているものなんだけど、まず何と言っても、『これまでの常識を打ち破る』ことこそが、大切だと思うの。




 これに関して、書籍化されたような大人気のWeb作品においては、どうなっているかというと、一部の作品を除外すれば、そのほとんどが、『()()()()()()()()程度』という、まことに残念な結論を下さざるを得ないわね。


 この『小手先』パターンによく見受けられるのが、転生先の異世界側の『器』が、スライムだったり蜘蛛だったりドラゴンの卵だったり物言わぬつるぎだったりするといった、いわゆる『手を変え品を変え』レベルに留まり、異世界転生の常識を覆すどころか、今やすっかり『テンプレ』に堕してしまっているの。


 もちろん、『VRMMOの世界に閉じ込められてのデスゲーム』とか、『ゲームの世界の中の時間の流れを加速させて、食事や排泄や睡眠等の生理現象をまったく考慮せずに、ゲームに没頭できる』とか、『召喚される勇者は一人だけではなく、クラス転生等の集団召喚』とか、『死に戻り』とかのように、それまでのWeb小説の在り方を一変させた作品も、わずかながらもちゃんと存在しているものの、確かに『最初の一人(オリジネーター)』は偉大だけど、こういった人気作品はすぐさまフォロワーたちによって、無数の劣化コピー作品が創られてしまい、ありがたみが瞬く間に無くなってしまったわ。



 とにかく、ほとんどのWeb作家たちが、他人様の作品の『後追い(フォロー)』根性──あえて厳しく言えば、『パクリ』根性に囚われているうちは、真の意味で常識を覆した革新的な異世界転生(作品)なんて、けして実現できやしないでしょうね。



 それでは、常識を覆すような発想力を培うには、どうすればいいかと言うと、それは当然、常に(異世界転生(作品)に関する)()()()()()()()()ことに尽きるわ!


 ここで言う常識は、(異世界転生(作品)ならではの)『テンプレ』と言い換えてもいいでしょうね。


 確かにテンプレに基づいて、異世界転生(作品の執筆)を行うのは、非常に楽ちんでしょうけど、そのような『常識』にいつまでも囚われていたんじゃ、真に革新的な異世界転生(作品)──つまりは、本当に独創的な自分だけの異世界転生(作品)を実現することは、絶対に不可能なのよ!


 もちろん、常に世の常識を疑い続けるなんて、よほどのへそ曲がりじゃないと徹底できないでしょうけど、へそ曲がりと言えばもちろん、本作の作者に尽きるわよねw


 実際この、Web小説界屈指のへそ曲がり野郎ときたら、『小説家になろう』様のほうで発表した作品において、まさしく『常識外れっぷり』を披露してくれちゃったの。




 つまり、作者カレったら、こんなふうに疑問を抱いてしまったのよ、「何で現代日本から自由自在に勇者を召喚することができるのに、主人公を()()()()()()召喚しないのだろう?」って。




 ──あ、ごめんなさい、紛らわしいことを言っちゃったわね。


 別にこれは、さっき述べた『クラス転生』みたいなことを、言いたいわけじゃ無いのよ?


 言うなれば、例えば、きりスバひこという名前の現代日本人を、()()()()()()()()()()()()()()()()召喚したって、別に構わないじゃないかって、言っているの。




 ──そう、桐人スバ彦という人物を、一度に複数人、異世界転生させようってわけなの!




 もちろん本来なら、いわゆる『クラス転生』みたいに、いろいろなチートスキルを持っている現代日本人を、集団で転生させたほうがいいのよ?


 何せ、同じスキルを持っている人を大勢召喚するよりも、いろいろなスキルによって、お互いに補完させたり、相乗効果でものすごい超スキルを実現させたりするといった、戦術的にも戦略的にも、現代日本人の利用法に幅が広がるからね。


 ……でもねえ、大変残念なことながら、そういった常識的かつ効率的な作品て、非常にまれで、むしろクラス転生なんかさせようものなら、同級生同士で争い始めて──というか、もはや食傷気味なパターンとして、召喚側で日本人同士を争わせるといったのばかりで、お互いにスキルを補完し合う作品なんてほとんど無く、「この作者、何で集団転生なんて、させたんだ?」と首をかしげざるを得ず、結局役に立つのは、(これまたお約束的に、召喚側から追放されてしまう)主人公と、唯一彼に理解を示したヒロインの、二人だけといった有り様なの。



 あ〜あ、Web作家の皆さんの、『何が何でも、主人公優先主義イイイイイ!』、ここに極まれり、って感じよねえ〜。


 どう考えても、違ったスキルを持った者同士で助け合ったほうが、絶対に効率的でしょうが? 何でそれを逆に、相争わせたりするかねえ……。


 もしかしたら、実体験的に、よほど『学校生活』に恨みがあって、自分の作品の中で、かつての同級生たちに対する復讐を果たしているとか?


 確かに主人公って、一見ハズレスキルのように見えて、実は誰にも負けない無敵チートを授かっていたりして、結局一人ですべての問題を解決できたりするけど、それもとどのつまりは、『主人公補正』という御都合主義に過ぎず、とても真に理想的な異世界転生(作品)の実現には繋がらないと思うの。



 ──ということで、愚痴っぽい話はこのくらいにして、これよりは『建設的な話』に移行することにいたしましょう!



 そうなのです、『常識外れ』や『へそ曲がり』については、Web小説界一との呼び声も高い本作の作者が、またしてもやらかしてくれました!


「主人公一人召喚するだけで、他の何十人もいる同級生が束になってかかっても敵わないほどの、大活躍をするというのなら、最初から主人公()()を一クラス分、同時に召喚してしまおうぜ!」ということで、何とすでに、『カクヨム』様と『小説家になろう』様で同時連載中の、『わたくし、悪役令嬢ですの!』という作品において、同一人物の同時複数召喚エピソードを登場させてしまったの!


『スキルはむしろ種類が多いほうが効果的』についても、実はケースバイケースなのであって、例えば戦闘機の編隊飛行によるチーム全体としての攻撃及び防御行動は、当然のごとく全員の意思が統一されていたほうが有利なのであって、最も理想的なのは『チーム全員を同一人物で組む』ことなのであり、当該エピソードにおいても、旧日本軍機による特攻隊チームを、同一人物の転生者によって構成して、抜群のコンビネーションを実現しているのよ!(……でも本編では、主人公側の魔法少女たちの、旧ドイツ軍のジェット戦闘機部隊によって、あっさりと撃墜されているけどね☆)


 他にも、Web作品でお馴染みの、『魔王討伐』においても、単に『力押し』で解決をはかるのなら、単独でも(最終的かつ御都合主義的に)魔王に勝つことになっている勇者を、一人だけでなく最初から複数召喚しておいたほうが、迅速かつ確実に召喚の目的(クエスト)が果たされると思うのだけどねえ。



 ──さて、ここで当然、「そもそも、(現代日本から)同一人物を同時に何人も召喚することなんて、本当に可能なのか?」という、至極当然なる疑問を抱く方もいるかと思うけど、この点に関しても、ご心配なく。




 これまで本作『転生法』やその他の作者の著作をご覧になってる読者様だったら、先刻ご承知でしょうが、作者の持論における『異世界転生』とは、肉体丸ごと現代日本から召喚される『異世界転移』タイプのものを、物理法則遵守の意味から全否定しているのはもちろん、既存のWeb小説で普通に見受けられる、現代日本でお亡くなりなった方の魂そのものの(文字通りの)『生まれ変わり』()()()()、単に現代日本人の『記憶と知識』を生粋の異世界人が己の脳みそに刷り込まれて、自分のことをすっかり『現代日本からの転生者』だと、(中二病妄想的に)思い込むことによって、異世界において(『NAISEI』とか『成り上がり』等の)現代日本人としての行動を開始して、事実上の『異世界転生』を実現しているだけなので、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる存在の『記憶と知識』が集まってくるとされる、いわゆる『集合的無意識』と(偶然を含む)何らかの手段でアクセスさえ果たすことができれば、けして現実性リアリティを損なうことなく実現できるものなのよ。




 しかも、くだんの『小説家になろう様』において公開した作品は、異世界転生の受け皿として、『クトゥルフ神話』でお馴染みの暗黒不定形生物の『ショゴス』をベースにした、全員同じ美少女の外見をした『人魚』たちに、現代日本のゲームジャンキー(♂)の『記憶と知識』をインストールしたものだから、中身も外見もまったく同じ多数の人魚たちが、あたかもクローンの大群のようにして登場するといった、何ともシュールな絵面になっていたりするわけなのよ♫



 とはいえ、他のWeb作家さん方におかれては、別にこの作者独自の『集合的無意識』方式にこだわる必要はなく、むしろ作者が(物理法則的に)全否定した、現代日本から肉体丸ごとやって来る『異世界転移』方式によって、心身共に主人公自身がどんどんと増えていくという展開も面白いでしょう♡


「……あれ? そういった物理的な召喚の場合、一度異世界転移させたら、現代日本には主人公はいなくなるはずだから、複数同時召喚は不可能ではないのか?」といった意見も、当然お有りかと思うけど、本作等の作者の自作で何度も述べたように、量子論的には世界というものは無限に存在しているので、主人公のいた現代日本とよく似た世界──いわゆる『パラレルワールド』も無限に存在しているので、そこから無数に(量子論で言うところの『別の可能性(パラレルワールド)』の)主人公を召喚し続けることができるってわけなの。


 ……まあ、本作の作者の『集合的無意識』方式であれば、そんな面倒なことなぞする必要は無く、それこそ多数のショゴスをすべて主人公と同じ外見に変身させてから、集合的無意識を介して主人公の『記憶と知識』をインストールするだけで、事実上物理的転移と同じことができるし、物理法則等もけして損なうことは無いし、理想的よね♡




 ──さて、実は以上に述べたことの具体例として、先ほどもちょろっとご紹介した、『小説家になろう』様オンリー作品の『なろうの女神が支配する』の新作として、本日「これぞ真に理想的な、『死に戻り』であり、『ループ』であり、『異世界転生』の在り方だ!」と断言できる、野心的かつ革新的な作品を公開する予定ですので、ご興味のお有りの方は、是非とも御一読してくださいませ♡

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