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転生法  作者: 881374
53/100

第53話、夏休みの宿題は、最終日ギリギリになって始めましょう♡

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃんたち、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡


 今回は趣向を変えて、作品内でQ&Aコーナーを設けるのではなく、私から読者のお兄ちゃんやお姉ちゃんに、質問をしたいかと思います!



Q1、皆さんは、夏休みの宿題を、休みの最初のほうで片づけちゃうタイプ? それとも最終日ギリギリまで持ち越すタイプ?


Q2、客観的には、どちらのタイプの人物のほうが、実社会を生き抜いていくための『社会的常識』や『処世術』に、より適合していると思う?



 ……えー? 「異世界転生についてあれこれ述べるべき本作において、いきなり『夏休みの宿題』なんかが登場してくること自体が、意味がわからない」ですってえ⁉


 ──それはむしろ、こっちの台詞よ!


 能なし異世界系Web作家どもが、どの作品も判で押したように、作品の序盤から中盤にかけて、転生者がいきなり学校に通い始める『学園編』なんて始めやがって!


 現実世界の学校生活に適合できずドロップアウトしてひきこもっていた転生者が、わざわざ剣と魔法のファンタジー異世界にまできて、一度見限った(つうか、見限られた?)学校なんかに通わなければならない理由が、一体どこにあるって言うの⁉


 しかも調子に乗って『学園イベント』ばかりにかまけていたら、そのうち作者自身が飽きてきて、突然『夏休み』なんていう、長期休暇イベントなんて挟み込んでくるし。



 結局『日本人感覚』でしか作品を創れないのなら、異世界を舞台にした作品なんか書くなっつうの!



 ……で、ここからが本題なんだけど、こういったワンパターン作家に限って、これまた『馬鹿の一つ覚え』みたいに、夏休みの宿題については、『優等生は夏休みの序盤にすべて片づけて』、主人公を始めとする『劣等生は最終日ギリギリになって慌てて取り組み始める』といった作品ばかりを、劣化コピー的に大量生産し続けているんだけど、はっきり言いましょうか? 能なしステレオタイプの作家の皆さん、



「──その考え方は、大間違いです」


「夏休みの宿題は、できるだけギリギリになってからやるほうが正しいのです」


「特に実社会において職に就いた時に、非常に役に立ちます」



 ……ほんと、皆さん、少しは『自分の脳みそを使って』、小説をお書きになったら?


 あなたたちはただ、既存作における『夏休みの宿題のこなし方』を、丸パクリしているだけでしょうが?


 しかもこんな『社会人にとっての常識』さえも、永遠の『ヒキオタニート』であるがゆえに、ちっともわきまえていないしねえ〜(ため息)。



 あのね、実社会の職場においては、『夏休み40日間の余裕』なんて、どこにも存在しないの。


 毎日毎日が、『夏休み最終日』のような状態が、延々と続いて行くだけなの。


 つまり、企業の下っ端社員にとっては何よりも、『夏休みの宿題を最終日ギリギリになって間に合わせる』といった、『やっつけ仕事』のテクニックこそが求められているの。



 それから、『生物学』的見地に立てば、人間というものは常に全力を出すことなぞできず、もしできたとしてもいたずらにキャパシティの限界を超えてしまうことで、生命の危険すら招きかねないの。


 つまり、これってプロアマを問わず、小説家の類いを甘やかすことになりかねないから、あんまり言いたくはないんだけど、普段グズグズしてばかりでほとんど原稿を進めることができず、締め切りギリギリになってから慌てて頑張りだすっていう、いかにも『ダメ作家』的な創作スタイルこそ、実は『生物』としては非常に正しかったりするの。


 言うなれば人間というものは、追いつめられないと『本気』が出せないようにできているのだからして、むしろ締め切り以外の期間はだらだらとサボり続けて『体力を温存』して、締め切り間際になってから一気呵成に全力を尽くすやり方のほうが、理に適っていたりするのよ。


 つまり、このように労働スタイルに結構融通が利く作家なんかと違って、現在学生として遊びほうけている皆さんにとっての『将来の姿』である、毎日時間通りに有無を言わさず働かされている『サラリーマン』なんていう輩は、意外と生物として尊重されている『家畜』以下の、『ロボット奴隷』でしかないことが、十分ご理解いただけるかと思うの。



 ──だったら、せめて学生時代くらいは、宿題のことなんて忘れて思い切り遊び倒して夏休みを堪能して、最終日ギリギリになって宿題に取りかかるといったことをやったほうが、人間的にも大いに成長できるし、何よりも実社会に出た後の、企業戦士(という名の『社畜』)としての訓練にもなると思うんだけど?

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