ハッピーバレンタイン
バレンタインということに朝気づいて慌てて書いたので完成度に期待はしないでください。
私は今日、いつも通っているお菓子屋さんに来ていた。
理由は簡単。予約したチョコレートを受け取りに来た、それだけだ。
まあ、この時期にチョコレートとなると誤解されるかも知れないが私は別に誰かにチョコレートをあげようなんて思ってない。
チョコレートをあげるほど好きな人もいないしチョコレートを交換するような友達もいないから私はバレンタインを楽しめないんだ‼︎だからせめて、せめて美味しいチョコレートを食べようと思ってこの店でチョコレートを予約したのだ。
どうせ当日に作ったチョコレートはすぐに売り切れるだろうし。
「予約したチョコ、受け取りにきました。」
「はい。少々お待ちを……舞ちゃんだ。おはよー。」
「あ、美亜。おはよう。」
美亜はこの店の店員さんで、確かお父さんが店長だったんだっけな。
何回もこの店で買い物をするうちに仲良くなった。今では唯一の友達と言っても過言ではない。
「しかし、思ったよりも空いてるね。もっと混雑してると思ってた。」
「全部売り切れちゃったからね。あとは予約した人に渡すだけ。」
売り切れってマジ……マジだ。周りを見たらいつもはいろんなお菓子がある棚になんもない。あるのは Sold Out と書かれた紙だけだ。
「マジ…か。」
「マジだよ。あとさ、予約したチョコ、誰かに渡すの?」
「ううん、自分で一人寂しく食べるよ…。」
傷口をえぐらないでほしい。
一人寂しく…自分で言って悲しくなる…。
「そっか…なら一緒に入れていいか。」
「ん、なんか言った?」
「え、な何も?それよりはい、予約してたチョコ。」
「ありがとう、それじゃあまた今度くるね。」
「うん、お買い上げありがとうございました。」
そうして私は店を出た。
さて、これから家で一人寂しくチョコレートを食べますか。
家に帰って早速買ったチョコが入った袋を開ける。
そこには本来あるはずのないチョコが入っていた。
入れ間違え…?でももう一つは私が頼んだチョコレートだし…。
そう思いながら私は入れ間違いだと思われるチョコレートを見た。
…!チョコレートに書いてあった文字を読んで私は顔を赤くせざるを得なかった。
I love you from Mia♡
そう書かれていたのだ。
え…美亜は私のことが…?
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
そろそろ時間だし閉店しようかな。
そう思って立ち上がったとき、お店の扉が勢い良く開かれた。
「いらっしゃいませ……舞!?」
あれ!?なんできたの!?
やっぱりあのチョコのやつ!?
「これ、私からのチョコ。」
「あ、ありがとう。」
彼女はそう言って私に紙袋を私と逃げるように帰ってしまった。
…なんだったんだろう。
そう思いながら私は渡された紙袋の中身を見た。
そこには
You too.
つまり、私もあなたが好きです。と書かれたチョコが入っていた。
最近 店員(バイトでも可)×お客さん にはまってます。
一応二人の年齢は高校生です。
あと、I love you.にme too. と返してしまうと私も私が好きです。という意味になってしまうそうです。