表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇の勇者のひとりたび  作者: 大豆さん
4/4

3.神殿

ハクから道中調べまくったり、知り合いのβテスターに聞きまくったりして得た情報を聞いたり、してるうちに、神殿に着いた。



そこそこの大きさだな。てゆうか、人居すぎだろ。まぁ第1陣だけで50000人だしな、ハクみたいなやつがいっぱいでもおかしくないだろう。



中に入ると、数人の信徒さんに席に座るように促された。席が埋まってきた頃合いを見て神父さんが話し始めた。


まぁ長いのなんのって言ってることはほぼこの世界の成り立ちについての神話なのだが、途中途中に神への感謝をまぁー長いこと話すもんで、周りのプレイヤーたちはハクも含めかなり苛立っていた。


漸く終わったので、簡潔にまとめると



遥か、昔退屈するのに飽きた創造と知恵の神フィトスはあるひとつの世界を作ることにした。それがこのリゲルである。またその世界を管理するため7柱の神々を創り上げた。


火と鍛治の神マイア

水と裁縫の神エレクトロ

木と木工の神ケレー

土と農耕の神ティガ

金と商業の神メロー

陽と薬学の神アステロ

陰と細工の神アルキオネ


この神々が世界を調整し、また新たにフィトスが様々な生命体を創り出した。

それから遥かな月日が巡り今に至ったらしい。



やっと終わったな、あまりに長かった。だからといって、途中で抜け出そうとしてたやつもいたが、あれではチュートリアルはクリア扱いにならないじゃないのか?

そんなこと思ってるうちにプレイヤーが押しかけ出口が詰まっているのを見てると


「何してんだよ、マクロも早くギルドに行くぞ!こういうのはスタートダッシュが肝心なんだよ!」


「あーわるいな、先行ってて来れないか?僕はちょっと先に神様を拝んでからにするよ。せっかくだしね。ミクロはどーする?」


「お兄ちゃんについて行く!」


「なんだよそれ、まぁいいや。後で後悔しても遅いからな〜!!」


たかが2.30でそんなに変わらないのではと思いながらハクを見送る。そしてミクロと一緒に神殿の奥へ。

するとさっき教壇で話してた神父さんが近づいてきた。

「どちらへ行かれるのですか?」


「あー、ちょっと神様を拝みに行こうと思いまして。

御神体はどちらに?」


「それはそれは、とても感心なことです。旅人の方であなたのように信心深い方は初めてです。どうぞこちらに」


神父さんに案内された僕たちは奥の部屋に連れられ、ひとつの魔方陣のうえに乗せられた。すると、視界は一瞬にして変わり、少し薄暗い部屋には7色の光に照らされた神々の像が置いてあった。


オレはその光景に少し見入ってしまってボーっとしてるとミクロに現実へと戻された。そこで、ひとつ異変に気づいた。フィトスの像がないのである。その事をミクロに告げると


「え、前にあるじゃん。ほら窓に描かれてるのがそうだよきっと。」


そう言われて見ると、そのステンドグラスの窓には神々しい感じの壮年の姿が描かれていた。この世界を創った神様ということもあってフィトスに興味を抱いていた僕は近寄って祈ってみた。


(この世界で、楽しい冒険が出来ますように)


祈り終えた僕は目を開けると、キャラクタークリエイトの時のような場所にいた。あまりの展開に待たしてもボーっとしてると肩を叩かれた。振り返ると、今度は妹ではなくステンドグラスに描かれていた神フィトスだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ