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闇の勇者のひとりたび  作者: 大豆さん
2/4

1.キャラクタークリエイト


3


2


1


漸くサービスが開始されたようだ。真っ白な空間に飛ばされている。さて、ここで何をしたものかと考えていると1人の女性が現れた。


(ようこそ、リゲルへ。)


白い肌にピンク色の髪を腰まで伸ばした女性が、僕の方をじっと見つめながら言った。


僕はどこか神々しい雰囲気の漂う彼女に少し体をふるわせた。


(私はここで貴女方、旅人の皆様をリゲルの世界へ案内させていただいている、サポートAIです。)


そう言ってペこりと頭を下げ、また僕に視線を戻した。


「あ、僕黒利結真と言います。よろしくお願いします。」


なんか気まづかったので、一応僕もぺこり。


「ちょっと気になってたんですけど、僕の実態がないのはこれ正常なんですか?」


(はい、まだリゲルの世界でのキャラメイクをされていませんので、今はそのような魂を模した光が結真様となっております。)


(何か他に気になる点は御座いますか?)


「あなたの名前を聞いてもいいですか?」


(私に名前は御座いません。もしよろしければ、名前を付けて頂いてよろしいでしょうか)


突然来たな。なんかココ最近名前をつける機会が多い気がする。これからも何かありそうだし、考えておこうかな…と、それより今は目の前の女性の名前だ。ここでパッと浮かばないのが僕のセンスの無さだな。


改めて彼女を見るとそこに映ったのはやはり綺麗な白い肌と桃色の髪。


「あ、じゃあ髪色と肌がとても綺麗なので白桃から取ってハトさんと呼ぶことにします」


そう言うと、ハトさんは髪を褒められて嬉しかったのか少し顔を赤らめた。


(ありがとうございます。それではキャラメイクに戻りましょうか)


表情を戻したあとの淡々とした返答に名前が気に入らなかったのか不安になりながらも返事をした


(では、先ずリゲルの世界でのキャラネームをお決め下さい)


「マクロ=ドラクマでお願いします」


(かしこまりました、マクロ様ですね)


(それではマクロ様、リゲルでの姿をお決め下さい。頭に思い浮かべれば姿、形は変わりますので)


そう言って目の前に現れたのは現実での僕だった。

え、これわざわざ僕を光みたいなやつにする必要なかったんじゃ…まぁ、いいか。1から作るより楽そうだし。


先ずは身体から作成していく。あまりに現実とかけ離れた姿にすると動きにくくなりそうなので、程々にしておく。

そうして、出来上がったのは身長は177cmで細身ながらも筋肉質な姿。現実でも僕は174cmだし、筋トレなんかもしてたので余り変化は感じられない。


お次は顔、まぁこれが最重要だよね。だって、人間第一印象はやっぱ顔だし。がんばろう…


時間をかけること約30分。

髪は少し暗めの茶髪、カールのかかった柔らかい印象の髪型に、目は大きく、眉はキリッとしている。

鼻は鼻筋の通った高い鼻に、唇は厚すぎず、薄すぎずキレイなサーモンピンクの唇に…


こうして何とか完成した僕のキャラ。

これ完全にミサや大輝待たせてるな。今日も多分大輝は僕の家で食べるだろうからお詫びに今日の晩御飯は気合いを入れよう。


キャラメイクが終わったら3人で集合することを忘れていた僕であった。


「完成しました」


(それでは次に種族をお決め下さい。選んだ種族により初期ステータスが異なりますのでよく考えてお決め下さい。)


どうやら種族は全部で5種類なようで、


ヒューマン


万能型で大器晩成タイプ。なんでも出来るが何にも秀でていない。まぁ安牌と言われる枠。


ビースト


狼、熊、狐、猫の四種類から選べて、それぞれ筋力、耐久、知力、俊敏に秀でている。


エルフ


知力と俊敏性を備えた森の住人。

標的にされると逃げ延びるのは難しいかも。


ドワーフ


耐久と器用に秀でている。しかし、俊敏性が著しく欠落している。いわゆる肉だるまだ。


ピクシー


知力と精神に秀でた魔法特化型。紙耐久なので、序盤は気を抜くとヤバい、かも。



ヒューマン以外には固有スキルが着くようで、ピクシーなら浮遊というスキルを持つそうだ。まぁ、僕は目的があるので迷わずヒューマンで。



(それでは次に職業をお決め下さい。選んだ職業により最初に得られるスキルや補正が決定致しますのでよく考えてお決め下さい。)


職業ももう既に決めてある、魔法使いだ!!

そう、目指すは男なら1度は憧れるであろう勇者である。じゃあ剣士だろって?いや、せっかくだから魔法使いたいし……でも、僕はリアルで剣道を齧っているので何とかなるのではと思っている。


そして、僕が目指すのはただの勇者じゃなくて、闇の勇者である。これは僕の自論なのだが、悪役というのは強いもので、なんか努力とかしてないっぽいのに強いという何とも理不尽な存在なのである、しかし、最後に勝つのはいついかなる時もヒーロー側なのである。じゃあ悪役っぽいヒーロー最強じゃね?ってことで…………


「魔法使いでお願いします」


(はい、魔法使いですね。それではサブ職業もお決め下さい。因みにサブ職業により得られる補正はありません。)


え、マジか。そこまで考えてなかった。どうしよう。でも、ソロプレイするつもりだから、生産職とか選んで選べるスキルが弱くなるのも嫌だからなぁ。まぁ、ソロプレイで妥当なのは死霊術士か調教師か召喚士かな。よし、召喚士にしよう。


「召喚士でお願いします」


(かしこまりました。職業が決定したことにより選択できるスキルが決まりました。マクロ様には50SP付与しましたので、それを以てスキルをお決め下さい。)


そうして、現れたのは数々のスキル達。


職業で絞ってこの量かよ。半端ないな…

でも、理想像が自分の中にあったために、案外スムーズに決まった。SPが余りそうだったので、数合わせになんかよくわかんないのも取ってみた。


「決まりました。」



(お疲れ様でした。これでキャラメイクは終了です。それではリゲルの世界をお楽しみください。)


そして、視界は暗転した。




――――――――――――――――――――――――


マクロ=ドラクマ Lv1


職業 魔法使い(召喚士)



スキル(0sp)


【火魔法】(8sp)

【光魔法】(8sp)

【闇魔法】(8sp)

【召喚】(10sp)

【鑑定】(5sp)

【識別】(5sp)

【考古学】(3sp)

【言語学】(3sp)





会話の行間あけました。

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