ぼっちな学校生活
初投稿です!改良の余地はいろいろとあると思いますが、お手柔らかにお願いします。
高校生。この言葉からどんなイメージが湧くだろうか。おそらく大勢が、青春と答えるだろう。
部活動、恋愛などと、それぞれが思い思いに過ごし、また過ごしたはずだ。それは当人からすれば、
輝かしい記憶であろう。だがしかし、光あるところに、闇がある。リア充あるところに、ぼっちあり。
もはやこれは世の真理である。そんなくだらないことを考えながら、今日も仕方なく学校へ通う高校2年生。
それが俺、月野光である。
*
「なあ、宿題やった?見せろよ~」
「えぇ!お前もやってないのかよ~。見せてもらおうとしたのに~」
「くそ、急げ!数学の時間に間に合わねえぞ!!」
……はぁ。宿題くらいやって来いよ。朝からうるさいんだよ。
これだよ。リア充の特性、群れたらうるさい。
黙れよ、静かに過ごしたい人もいるってことが、わからないのかね~。
朝から夜までうるさい存在。それがリア充。
彼らは人によっては稀にボッチに声をかけてくるという特性も併せ持つ。
……めんどくさい。非常にめんどくさい。それも、自分たちの行動を正当化する癖があるため始末に負えない
つまるところボッチは、空気のように存在し、声がかけられそうになったら避けなければならない。
声をかけられたら、その仲間から雑なフリをされることもあるためだ。
そして半端な答えを回答するとバカにされ、からかわれるのである。
やってられるか。こんな奴らが大勢いる場所へ通っている俺でも、楽しみがある。
今世間では、Vチューバーという存在が有名になってきている。
某動画サイトで投稿、生配信を2D、3D状のキャラクターで配信をする人たちのことである
俺はある日、いつも通り動画サイトで適当に漁っていた。。
そんななか、たまたま見つけたのである。最初は暇つぶしに見ていた。
しかし、今までとは違うそのインパクト、そして多種多様な内容、人によってはコメントで
キャラと繋がれる点、。そしてなにより、視聴者を楽しませようとするその姿勢、可愛さに心をつかまれた。その市場は現在も拡大中であり、今もなお新たなVチューバーがでてきている。
俺の推しの「ハナ」もその1人である。
年齢は不明。美人でかわいいを併せ持つ。
なにより性格がいいのだ。
視聴者に媚びを売るわけではなく、精一杯やっている
しかしたまに見せるドジな部分。人は他人に見られるとき、いつもの自分とは違う自分を見せる。
それは決して悪いわけではない。
しかし、たまに出る素や、そこまで飾らない姿に
今はもう彼女に夢中である。
そんなことを考えていたら、今日も放課後になっていた。俺はすぐに家へと帰る。
俺が通っている学校は、部活動強制入部である。
漫画やアニメのように、帰宅部なんてものはない。
しかし、俺の入っている部活、ボードゲーム部。
略してボドゲ部。囲碁や将棋、オセロなんかをやる部活である。
しかしその実態は、部活動にやる気のない奴らの集団である。部室内でゲームをやったり雑談したり。
暇になったらボドゲしたり。
そんなわけだから、放課後に部員が直帰しようが誰も咎めない。
本当、最高の部活といえる。
*
何事もなく帰宅して、pcに電源をつける。
今日はハナの配信日だ。それまでに配信のアーカイブでも見て待っていよう。贅沢な時間だ。
*
時間は19:59分。あと一般で配信開始だ。
もちろん俺は、待機画面にて既に配信を待っている。
「はい、皆さんこんばんは!ハナです!」
始まったー!ああ、本当にかわいい。癒されるような声、眩しい笑顔!
こんばんはの挨拶をチャットで打たなければ。
「今日はなんと、企業案件です!」
企業案件とは、企業が商品を紹介してもらい、対価としてお金を払うというものだ。
直接そのことを言う人はあまりいないなか、開始早々
行ってしまうその天然さ。天使か
「なんと社長が私のファンということで、まだ世に発表していない物を紹介させていただくことになりました!なお、今から30分後に記者会見が開かれ、詳しく発表されます!」
ほう、それは凄い。この場で発表されるとは、
社長はよほどのファンとみえる。
「これは世に革命を起こすものです!
それを私が最初に皆さんに伝えさせていただか機会をくれた社長には、感謝しきれないです!」
なんだ?画期的なゲームアプリでもリリースするつもりなのか?アプリなど今の世の中溢れているが
「その名も箱舟。皆さんを異世界へ連れて行く機械です!」
………は?
ブックマークと評価、お願いします