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寂寥の槍   作者: 山代
3/3

『雷路』

春の風が窓を小刻みに揺らし、窓の外の雰囲気が暖かさを人に感じさせる、そんな日の朝、僕は静かに、それでいて興奮した気持ちにノックされ目を覚ました、

今日、3月10日は人生の再出発の日だ、具体的に言うと、家を出て「アゼル学院」のある旧帝都スラウに向かうそんな日、、


「アゼル学院」はデルフィナ帝国屈指の実力校で毎年2人は何かしらの国の頂点に立つとまで言われている帝国内ナンバー1の高等学院である、

そんな学院に通うことが出来るのは一学年200人の850人だけであり、地元に帰れば100年に一人の秀才とまで言われている、、、、そういった人達だ。

何故僕がそんな学院に入学するすることが出来たかと言うと、

先天的にRt1〜4が発現しており、特にRt3、4が同世代より頭一つ抜けて扱うことが出来たからと言っていいい、

Rt1とは「物理的防御」、「肉体的強化」で、Rt2とは「精神的防御」

Rt3とは「創造」、Rt4とは簡単に言って「破壊」である、

僕は特にRt4、「破壊」が得意であるがstageまでは発現していない、

僕には目的がある、目的がある、目的がある、目的がある、目的がある、そう何度も言い聞かせ、心を落ち着かせる、

約一年前のあの日以来父との関係は表面上は解決した、そう表面上は、水面下ではもう取り返しのつかないほど荒れてしまっている、

今の父との関係は生活を保障してもらうために媚びを売り、

父の自己満足の為に会話をする、店と客の関係、

それももう終わった、これから先会うことはないだろう、

父の名前も昨日忘れた、、、、、、、、



“雷路”に乗りながら外の景色を眺める、初めての旅だ、外を見ていれば退屈はしない、

移り変わる景色を見ながらこれからの事を考える、

僕の目的はなんだろう?復讐かな?、愛かな?新たな人生かな?答えはいつも明確には決まらない、ただ一つ、黒い太陽のように燃える炎が心を焦がしているのははっきりと自覚出来る、自覚したのはあの日だろう、

妹が死んでから2カ月ほど経った日一人の男が家に尋ねてきた、復讐屋と名乗った男は死んだ妹の遺体を渡すなら、妹を殺した人物の情報をやると言い、返事は?と聞いた、

僕は考えて、考えた末に「分かった」と一言だけ返事をした、

それだけ許せなかったのだろう、今でも思い出すと赫怒してしまう、それと新しい人生には目的が必要だ、、、、、、、、、

そんな汚い打算もあった、ただそれ以上に「復讐したい」と言う気持ちが心にあったことが素直に驚きだった事が印象的な

“あの”日だ、、、、、、、、

そんな事を考えながら“雷路”にのること3日、ついに旧帝都スラウの入り口、第2雷門に到着した。

ここが始まり、そして終わる場所。

“雷路”から降りて向かった先は入都のために必要な許可証‘金’を手に入れることが出来る“テーテ凱旋門”だった、そこで許可証‘金’をもらうために並んでいる時、後ろから少し大人びていてそれでいて少し幼さがある声で話しかけられた、


「あなたもアゼル学院の生徒か?」

そう呼びかけた人物は僕と同じぐらいの身長で金髪のショートボブな髪型のいかにも騎士の様な少女だった。


「はい?そうだけど、何か?」


「私もだ、、何クラスだ?、私はAクラスになっていたが、、」


「あ〜、僕もAクラスだよ、ていうか名前は?」


「おっと、名前を言うのを忘れていたよ、 私の名前はカミラ 、 エマだ。一年間よろしく!、」


「カミラ エマ⁉︎、第七軍「の最高指揮官の娘⁉︎、それはなんともまあ、」


「、、、、あんまりそう呼ばれるのは好きじゃないな、普通にカミラでいい、」少し怒気を含ませた声彼女は返事をした。


「あっ、違う違う!ただ驚いただけだ!他の意味はない!」


「そうか、、、少し敏感になっていたようだ、、ただその話はしないでくれ、、、」


「あっああ、分かった、、、それと僕の名前はレネ クーノ

よろしく、、、」


「嗚呼!さてと、、なんだかんだでこれも何かの縁だ、一緒にアゼル学院まで行かないか?あと7時間くらいで歓迎式が始まるのだから寄り道もしないだろう?」


「まあそうだな、、じゃあそうしよう、、、」

その後二人は許可証を貰い、アゼル学院まで取り留めのない話をしながら向かっていった、、、



「貴方達は世界的教養人、騎士としての深い知性と徳性を身につけ帝国苦心の業積、、この高貴なるものに寄せる愛情と尊敬、これを学び取るための勤勉と誠実、これを伝えこれに寄与するための忍耐と勇気を体得して、帝国に愛と光を増し加えん事これが学徒の本文である、以下!学院長の御言葉である。」


「それでは!今から〜、寮の〜抽選会を〜、始めます!

司会はこの私!総寮長のエイミス 、ゾーイが務めさせてもらいます!

学院生活や命にかかわるこの寮抽選会!

張り切って行こー!、おおっと!時間が押している様なので

一番!アイド アレシア!前へ、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、」

「次!レネ クーノさん!、、ほら!早く手を水晶のうえに!

、、はい!決まりました!最後はサルフォード共学院に決定〜」

サルフォード、通称サードから歓声が上がり、拍手を持って迎えられる。「とりあえず一年間よろしく!」 「仲間だな!」

「死ぬなよ〜」「やっと終わった、、、」「早くかえろうぜ〜」「おいおい、、言い過ぎだぞ、、」「冗談だって!、貴重な戦力だからな!」「よろしく〜」

他の人達同様暖かく迎えられる事に安堵しつつ一番後ろの席に座る、司会が終わりのことばを述べ、今から10分間会話の機会が与えられる、出遅れる訳にもいかず多少の恥ずかしさを我慢して横を向くと、誰とも喋ろうとしない小柄な体型に黒髪でどこか猫ぽい少女がいた。暗器が得意そうだ、、と感じながら

話しかける、

「えっと、、あ〜、、、名前は?」


「、、、、、、、、、、、、、、、、」


「、、、、、ミト、、」


「ん?ごめんよくき、」


「アルマ ミト、、、」


「うっ、うん、あ!、僕の名前はレネ クーノ、よろしく。」


「‼︎、、、、あなたが、、、復讐、、」


「ん?」


「、、、復讐したい?、、『ラルク』、、」


「‼︎じゃあ、、君が、、、、でも、」


「?復讐しないの?殺したいと、思わないの?ねえ!」

彼女は怒気を含んだ声で話しかける、


「、、、、、、、、、、、、、、、、、」


「ちょっとし、」


「はい!終了〜、それでは各々入り口に届いている荷物を持って決まった寮の部屋に向かって下さ〜い!」

総寮長の言葉がホールに響いた。

「、、後で私の部屋に来て、315だから、、待ってる。」


「ああ、、」

長い歓迎式が終わり、生徒達は自分の荷物を持って自分の個室へと、各々向かっていくのであった。


そんな中でただ一人だけレネ クーノに関する情報をワタリガラスを使って送る者がいた、、、,,,,,,,,,,,その生徒は静かにそして確実にアゼル学院に闇をもたらす事になる、、、、その少女?の名は、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、@#*--#**#*マ














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

王都のとある一室、ではなくとある街道を走る四人乗りの小さな馬車、一人の少女がもう一人の少女に向かって話す、

「ねえなんで私達が学院に入学するしなきゃいけないのよ、

ご主人様から離れたくないんですけど?、あ〜あ早く帰りたい、、ご主人様〜」

「クーノ様の命令ですよ?嬉しくないんですか?、私達の存在意義を否定するつもりですか?殺すぞ。」

恐らく目の前にいる少女以外この言葉を聞いて気絶しない人間はごく僅かだろう。

「あのねえ、それはあんたの派閥の考えであって、わたしじゃないんどよなあ〜、」

「クーノ様に対する叛逆ですか?言葉を慎みなさい!」

少女は言葉を受けて少し怒気を含みながら

「な訳ないだろ、ご主人様を裏切る?裏切るぐらいなら自分から自害するよ。」

「、、、、学院ではその様な事を発言しないように、怪しまれてはいけませんからね。」

「分かってるよ〜、、、首絞められて気持ち良かったのに、

台無しだよー」

もう一つの闇も確実に近ずいていた、、、、、、






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