とある夏休みの1日
クレープ屋に入って1時間。
鈴ノ音はそこで会ったクレープ好きな女の子と楽しく話していた。
クレープ好きな女の子と呼ぶのも長いので、ここで仮にその子をA子と呼ぶとしよう。
ショートな髪にメガネ、ワンピースと、落ち着いたファッションなA子
身長は鈴ノ音と比べるとA子の方が少し高いがきっと、クレープ好きに身長は関係ないのだろう。
「やっぱり、生クリームは欠かせないわよね!」
「は…はい!やはりメインは素材の組み合わせが重要になってきますが、生クリームを入れると全体にまろやかさが行き渡り、和ませてくれますよね!!」
「そうそれ!やっぱりあなたわかってるわね!」
鈴ノ音はいつも通り、自身のクレープ魂に火をつけながら話す。
そんな鈴ノ音を見てA子はおもった。
(この子、私より小さいのにクレープの良さが分かってる。それにこのクレープの食べ方………可愛い!)
そんな心も和むA子だが、鈴ノ音の心も和んでいた。
(この人、高校生かな?年上なのは間違いないし、もしかしたら同じ高校なのかも!とても話しやすいし、落ち着いてるし、カッコいいな〜。)
そんな最高な雰囲気の中、A子が突然何かを思い出したのだろうか、立ち上がる。
「あ!いけない!お母様におつかい頼まれてたの忘れてた!」
「……え…!?そ…それは急がないと!」
「ごめんね。私結構、ここに寄ってるからまた今度ゆっくり話しましょう!」
「は…はい!楽しみにしてます。」
そう言い去りA子は行ってしまった。
鈴ノ音はまた1人になり、再びクレープを食べ始めるのであった。
しかし、そんな彼女の表情はけして暗くなく、それは明るく生クリームを食べたかのように和んでいた。
そんな鈴ノ音のある夏休みの1日
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雨流の夏休みの1日は朝方の5:00から始まる。
まずは朝のランニングからだ。
夏休みだからと言って、怠けるなど言語道断
両耳にイヤホンをつけて、好きなバンド系の曲を聞きながら走るのが好きらしい。
曲を聞きながら川沿いを走るとテンションが上がり、「今私は走っている」と大いに実感する。中でも山から溢れる朝日を浴び、その絶景を見ないと1日が始まらないと彼女は言う。
家に帰るとすぐにシャワーを浴びて朝食を食べる。そして部活へと向かうのだ。
部活はバスケットボール部に所属していて、前雨流は一年の中でもダントツで1番うまい。とは言っても学校に来るのも1番だ。
来たら、部活着に着替えてボールを出してシュート練習。
部員のメンバーが来ると、2人でパス練習や1on1、ミニゲームなどとアップしていく。
最近はチームムードもよくなってきたし、中でも先輩達の優しさに雨流は救われてきた。
お陰でめい一杯今はバスケを楽しんでやっている。
もちろん同学年の子達とも楽しく話したり、励ましたり、笑ったりとお互いに信頼し合える仲まで良くなっていた。
雨流も自分ばかりではなくチームメイトに教えたり、意見したりしていた。
中でも藤田とはたてまえや遠慮などなしで話せるので1番話しやすい。
彼女の中で今のバスケットボールは最高に楽しいのだ。
家に帰るとすぐにお風呂に入る。
特に雨流はお風呂好きで1時間は湯船に浸かっている。なので大半、晩ご飯は8時くらいになるのだ。
晩御飯を食べ終わると自分の部屋に行きモフモフの猫のクッションを抱えて寝転ぶ。
スマホを取り出し、みんなとメールするのが1日の楽しみだ。もちろんそのみんなの中に一郎もいる。なんて言ったって雨流の片思いだからだ。
他の子とメールしている時はニコニコしているが、唯一一郎とメールしている時は時々その猫のクッションに顔を押し当て、照れ隠しをしたり、ギュッと握りしめる。
そんな乙女心な一面も可愛らしい。
とても遅くなってしまい、すみません。
今回も読んでいただきありがとうございます!
今回は前回に引き続き、それぞれのキャラの夏休みの1日を書かせていただきました。
次回の内容はまだ未定ですが、読んでもらえると幸いです。また次回もよろしくお願いします!




