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様々な気持ち

夕食を食べ終えた一郎達は男子部屋にてトランプでババ抜きを6人で楽しんでいた。

和気藹々とババ抜きをする6人。


「今誰がババ持ち?」


「オレオレオレ!」


1人が1人の手札から一枚取り、取られた1人が違う方向にいる1人の手札を引く。


「江利川は絶対嘘言ってる。」


「羽山、お前絶対持ってるだろ!」


「あら、君はそんな理由もなしに人を疑うの?」


「そう言う一郎も怪しいな。」


互いに疑い、自分なりのポーカーフェイスでゲームを楽しむ。

結局、最後に負けた一郎がジュースを買いに行くことになった。


「なんで俺がババ持ってるってわかったんだよ!」


「一郎、嘘つくと目をそらす癖があるでしょ。」


「そうなの!?」


そんな彼に賛同する者がいた。

雨流だ。


「しょうがないから私も着いてく!暇だし。」


そうめんどくさそうに言う雨流だがその反面、とても嬉しそうな顔をしている。


すると、羽山と笹口も言い出す。


「私はもう少し山の上の景色を拝見して来るわ。」


「俺も暇だし着いて行くわ。江利川と藤田はここで留守番していてくれ。」


4人はそう言うと部屋から出ていった。


もちろんこれは意図的だ。

昼間行った釣りで1番釣れなかった江利川が女子3人の中の誰かに告る罰ゲームを決行しようとしていたのだ。


事前に雨流と羽山には事情を伝えていて、こうして部屋に2人を残したのだ。


あとは江利川 正志の根性次第だ。


「はぁ〜!疲れたー!」


「ごめんね。お前、私に告る気なんだろ?返事はNOだから。」


「!!」


江利川はまだ何も言ってないのに彼女はそれを察していた。

おそらく他の4人の行動がわざとらしすぎてさすがの藤田でも気づいたのだろう。


「江利川は何も悪くないよ。悪いのは出ていった4人。特に笹口の『江利川と藤田はここで留守番していてくれ』がもろ何かあるっていってるもんじゃん。」


「せめて言わせてくれよ!俺だって気持ち決めて来たんだぜ?」


「バカ。それで私が断ったらその空気どうしてくれんのよ。」


熱くなる江利川に対し、冷静に会話する藤田。


「な、なんで俺じゃダメなんだ?何処が嫌か教えてくれ。」


「まず、そのうるささ。相手が断っているのに無理に質問する所。あと、馬鹿な所。大体はこの三つかな?」


「うっ…」


なんのフォローもないストレートな言葉が彼のハートをえぐる。

だが、江利川は折れてはいない。


「じゃ、じゃあ他に誰か好きな人いるのか?」


「ああ、いるよ?」


「!!…誰だよ。」


「教える訳ないじゃん。」


部屋でそんな会話が続いている中、外では羽山と笹口がピリピリとした空気で話していた。


「羽山さんが言う事は全部聞いた。もういいだろ?」


「フフ、そうね。いいわよ。」


「だがら、どうやって俺の秘密を知ったかだけ教えてくれ。」


真剣に頼む笹口は少しだけ怒っているように見えた。

羽山はそう聞くと少し微笑んだ。


「いいわよ。けれど、今から言う事を信じるか信じないかは笹口君次第よ。」


「分かった。」


そう言うと羽山は自分が他人の夢の世界に入れる能力を持っていると告げた。

それも分かりやすく簡単にだ。

そんな笹口は理解は出来たが、どうしても納得できなかった。


「……正直、今聞いた話を俺は信じれない。」


「うん、それでいいわ。自分に正直なのはいい事よ。今はそれでいい。」


「…だけど、他に俺の秘密を知る術がわからない以上、それを信じるしかないよ。」


そう色々と頭を使って考える彼を見て羽山は満足そうに笑った。


「君、やっぱり可愛いね。」


そう言うと彼女は宿へ戻った。

笹口は呆然と立ち尽くす。

今の彼女の言葉から冷たさ、悲しさ、そして、恐怖を感じた。

遅れてすみません。

度々忙しい時がありますので、投稿出来なくなる日があります。

申し訳ございませんが、暖かく見守ってください。

これからもよろしくお願いします!

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